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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 卍ONE PIECE 空を翔ける海賊. オリキャラ募集! ( No.51 )
- 日時: 2011/01/27 16:13
- 名前: 柚麻. ◆hLMPZ4CBa. (ID: aU3st90g)
- 参照: 元/(梓!*、 です(*´ω`*)今後ともよろしくお願いします、
第12話〆 ロリの過去
「ったく、また出てきた……」
隣でスースーといびきをかいているナミを起こさないように、ロリは呟いた。
「何なのよ、あいつは……あたしの眠りを妨げないでもらいたいわ」
いつもの鈴が鳴るような可愛らしい声で一人ベットの上で言うと、ナミが唸って寝返りをした。
起こしたかとロリが覗き込むと、そのままいびきをかいていたのでロリは安堵の息をついた。
「——……思い出しちゃった」
頭をかきむしると、懐中時計を取り出す。
まだ夜明けまでに少し時間があった。
ロリは急いで普段着に着替えると、トレーニングルームへ向かった。
「あ……おはようございます」
「ん、あぁ……お早う」
重いダンベルを足の裏に乗っけて、逆立ちのまま腕立てをしていたゾロがこちらを向いた。
「ちょっと借りますね」
隣にあった椅子に腰掛けると、目を瞑るロリ。
「良いけど、何するつもりだ?」
「え?——思い出したものを、忘れるんです」
ゾロが顔をしかめた。
そのままダンベルを置くと、水をばしゃっとかける。
「……思い出してしまった、過去を」
「——出て行くか?」
ゾロがタオルで髪を拭きながら取っ手に手をかけた。
「いいえ、そのまま続けてて良いですよ」
にこりと笑って集中するロリ。
「俺は、過去の事を聞くような野暮な真似はしねぇけどよ……」
ゾロは一度言葉を切ると、ロリの方を向いた。
「悩みなんか抱えてたらルフィが怒るぞ。打ち明けてみりゃどうだ」
「ルフィさんに……?」
「あぁ、あいつよ、ロビンの過去の傷を治したから、お前の悩んでることも言ってみたらどうだ。あ、お節介だって笑うなよ?」
頭をがしがしと掻くと出て行くゾロ。
ロリは閉じていた目を開けると、数分ぼーっとしていたが、すぐに立ち上がると部屋へ戻った。
[>一旦切ります。
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