二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 卍ONE PIECE 空を翔ける海賊. オリキャラ募集! ( No.6 )
- 日時: 2011/01/17 18:44
- 名前: 柚麻. ◆hLMPZ4CBa. (ID: aU3st90g)
- 参照: 元/(梓!*、 です(*´ω`*)今後ともよろしくお願いします、
第3話〆 コックvs剣士(2)
「おーっ、島が見えてきた!」
ルフィは大声を上げて、サニー号の上を飛び回った。
「おい麦わら! 船が揺れる!!」
それまで鉋と金槌を持って部屋にこもっていたフランキーが顔をのぞかせた。
「おぅ、悪い悪い」
「まぁ、俺様のスーパーな船はこれくらいじゃ……ん? そいつ誰だ」
ロリの顔を見て動きを止めるフランキー。
ロリはばっ、と顔を下げるとそれに答えた。
「ロリ=エーテリオンと申します! 船で気絶したところを助けてもらいました」
怪訝そうな目でフランキーはルフィを見た。
「それがよ、フランキー! こいつ面白ぇんだ!! 空を飛んだと思ったら
海に落ちてよー!!」
「あんただって助けようとして海に突っ込んだでしょ。お互い様よ!」
風の方向を読みながらナミが言った。
ロリは苦笑しながら次の島を眺めた。
「俺は刀、見てくる」
「あ、ゾロさん……私も良いですか? 一応剣士なんです」
勝手にしな、とゾロは歩き出す。
その横を一生懸命追うロリの後姿を見て、サンジは唇を噛んだ。
「あのマリモめ、ロリさんを……!」
生憎食料を求めに行く羽目になったサンジは大きくため息をついた。
「あの、ゾロさん」
「あ?」
ゾロはうっとうしそうに顔をロリに向けた。
「くいなさん……の持っていたこれを、ゾロさんに預けます」
くいなという言葉を聞くや、ゾロは立ち止まった。
「道場の方に頂いたんです……この鏡」
吊るす形の、小さな鏡だった。
「何でお前が……」
「と言われましても、ゾロという人に会ったら渡せって。
ご免なさい、私剣士ではありません。——これを渡す機会を狙ってたんです」
「では」と空へ舞い上がるロリを見ながら、ゾロは鏡を握り締めた。
ロリの空中移動時間が長くなった。
今までは10秒程度だったのが、1分以上経っても空が割れない。
異変、と区別しても良かった。
「ルフィさん達に会ったから……?」
口の中で呟いたロリ。
そろそろヒビが入ってきたので、高いビルに着地するロリ。
「——空流[KUURYUU]」
船までの位置を確認すると、その気流に乗り込むロリ。
これで後は勝手に船に着く。
——これもおかしかった。
少しでも身じろぎすると気流から外れていたのに、今は何とも無い。
「あの人達は、あたしの何……?」
心の内の危険信号が点滅をし始めたのをロリは感じていた——。