二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 卍ONE PIECE 空を翔ける海賊. オリキャラ募集!   ( No.63 )
日時: 2011/01/31 17:14
名前: 柚麻. ◆hLMPZ4CBa. (ID: aU3st90g)
参照: 元/(梓!*、 です(*´ω`*)今後ともよろしくお願いします、

第14話 海軍の船⇔カリン・ニライヴ


「あ、船長! 海軍ですよ」

2人の顎から手を離し、軽く睨むと退散するロリ。
レインとコルーは暫く顔を見合わせていた。

「おっしゃ、ナミ! 次どっちだ!?」

楽しげな笑顔で聞くルフィを見て、ナミはため息をついて指示を出した。

「……10時の方向に取舵きって。」

ナミもまた睨むのを忘れずに退散していく。
2人は同時に思った。
——この船には悪魔しか乗ってねぇ!
前にロビンの本をいじると、行き成り叫ばれて背骨がぼきぼき鳴ったのを覚えている。

レインとコルーは互いに背骨辺りに手を当てた。
まだ感覚が残っている辺りを思い切り擦って、悪夢を消し去ろうとした。

「ちょっと、逃げないでくださいませんかね。こっちだって少ない給料で働いてるんだから」

愚痴をこぼさないようにしていたのだが、ぽろっとこぼれてしまったような表情を浮かべた女がいた。

「海軍ね!? ロビン、やっちゃって!」

一番近くにいたロビンに気づいたナミが叫んだが、ロビンは首を振った。

「……この人に、能力は通じない」
「何でだ!? よっし、おれが……!」

ルフィが反動をつけた腕を女に向かって伸ばした。

「無駄ですよ」

半径10m程まで伸びたルフィの腕は、ぼよんと元に戻ってしまった。

「何だこいつ!」

サンジは目をハートにしていて当てにならないため、ゾロが斬りかかった。

「あぁ、駄目ですよ! 生身の人のは消せないんです」
「消せない……?」

ブルックがない首を捻った。
ごきゅ、と骨の音がしたが構わず女は続けた。

「申し遅れました、私海軍の一等兵、カリン・ニライヴと言います!
え、悪魔の実の能力者かって?」

聞いてないことに答える女——カリン。

「そうですよ、そのまんまのナシナシの実の能力者! 半径10mに入った能力者の攻撃を向こうにする能力です。」
「あぁ、そうなの……じゃあ、とりあえず帰ってくださる?」

ナミが呆れた声で言った。
その時、カリンの眉がぴくりと動いた。

「何言ってるのよこのミカン頭が!! あんた達、今日こそ牢獄行きだかんね!」

ナミはぎろっとカリンを睨むと、顎を船の方に向けた。

「あれ、あんたの船?」
「そうよ、そして今からあんた達が乗る船。」

ナミは天候棒[クリマタクト]を手に取ると、先をカリンに向けた。
目を閉じて風の気候を読むと、微調整をする。

「最後に聞くわ、逃げない?」
「あなた達に聞きたいくらい、私には逃げる気は無い。ところでその棒、何?」

ナミは頷くと、「大人しく船でお茶飲んでなさい……!」と低い声で言った。

「天候は風——サイクロン=テンポ」

怒りを押し殺した声で言うと、爆風が巻き起こりカリンが浮いた。

「何これ、あんた能力者じゃないの!? ちょっと、助けてよー!」

ぼしゃん、と水柱が立ってカリンが消えた。

「おいナミ、あいつ一応能力者じゃ……」

ウソップがゴーグル片手に見ている。

「どうせ海軍が助けるでしょ! さっさと逃げるわよ……!」

その船にいる全員が息を飲むほど、ナミの表情は怒り狂っていた。