二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 卍ONE PIECE 空を翔ける海賊. オリキャラ募集!   ( No.85 )
日時: 2011/02/06 20:52
名前: 柚麻. ◆hLMPZ4CBa. (ID: aU3st90g)
参照: 元/(梓!*、 です(*´ω`*)今後ともよろしくお願いします、

第20話〆(ほんと皆様に感謝です!) 進化、


もうすぐ島に着くというとき、ロリの膝から力が抜けた。

「何これ……立てない!」

手すりを跡がつくほど握り締め、ようやく立ち上がるロリ。

「チョッパー君、あのね——」

言いかけたロリの背中に激痛が走った。
焼けるような痛みにロリは耐えながら、ゆっくり息を吸い込む。

「ん、お前どうした? チョッパー!!」

異変に気づいたウソップがばたばたと船室へ行った。
ロリは木にもたれかかると、深呼吸を続けた。

「ナミ、ここらの気候は?」
「狂ってないわよ! 安定してる。」

ロリの痛みは増すばかりで、そろそろ限界になってきた。

「ちょっ……と、不味い、かも」

狭くなる視界で、ロリは光り輝くものを見た。
それが自分の体で、その光が痛みをやわらげてくれていることには気づけないでいたが、ナミの悲鳴でやっと分かった。

「何これ……治ってきた——……」

起き上がり、手足を眺めるロリ。

「ロリちゃん、それ——進化かしら?」

ロビンが不敵に笑って言った。

「これ、読んだ? 体の痛みと共に光り輝けば、進化の証——ね?」
「じゃあ、どこか進化した……の?」

試しに目を瞑って「空斬!」と叫ぶ。
もう体の痛みは消えていた。

「ちょっと、ロリ、危なっ!!」

目を開けたロリは絶句した。
金属で出来た手すりが、無残にも切れていた。

「え、嘘……」

ひらひら舞い降りる空気の層が、信じられないほどの厚みになっている。

「フランキー、ここ直して!!」

ナミが小走りでその場を去った。

「……力をコントロールしなきゃ」

呟くロリは、初めて自分を怖いと思った。