二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 卍ONE PIECE 空を翔ける海賊. オリキャラ募集!   ( No.96 )
日時: 2011/02/08 18:21
名前: 柚麻. ◆hLMPZ4CBa. (ID: aU3st90g)
参照: 元/(梓!*、 です(*´ω`*)今後ともよろしくお願いします、

第22話〆 海軍vs麦わら海賊団


「ちょっと待ちなさい、そこの船っ!」

懐かしいような声がした。
ウソップがゴーグルを片目に当てて周囲を探ったが、船らしきものはなかった。
あるのは、流木や泡ばかりだ。

「吠え面かいてられるのも今のうちだからねー!」

もう一度声がして、一隻のコーティング船が現れた。
ゼリー状の表面を通して見えたのは、海軍の象徴——。

「コビー、出るところ違うじゃない! あの船の後ろにつきなさいっての!!」
「分かりましたよ、カリンさん……」

最近会ったコビーと、その後ろに緑色の長髪をした女がいた。

「誰だっけ、あれ……」

小声で呟くロリの目に、目をつりあげるナミは映っていない。

「カリン・ニライヴ……! ルフィ、ゾロ、サンジ君、やっちゃって!」

泳げないルフィを除いて、2人が手すりを蹴って飛び出した。

「一刀流居合——獅子歌歌」
「羊肉シュート!」

力任せにゼリーを壊すと、ルフィが後ろで構えていた。

「お前らには悪いけどよー、沈んでくれるか!」

そのまま船の底目掛けて腕を打ちつけた。

「ちょっと、船が沈むじゃないの、あんた——……」

言い終わらないうちに、船が傾いていく。
その中から、重力を断ち切ったように飛び上がり、ルフィ達の船に下りる女がいた。

「高い費用を費やしてる船を壊さないでもらえますか」

ロリが空銃を構えて、撃った。
ひょい、とよける女は、悪戯っぽく笑った。

「はーずれっ。あたしは戦うために来たわけじゃないから、お静かに!
あたしはリア・マーガレット・ディーア。元海賊なの」
「……で?」

大騒ぎしている海軍の船には目もくれず、ロビンが聞いた。

「あんた達を捕まえようかなーって」
「やっぱりね、そんなとこかと思ったわ。この理屈女! 戦うと捕まえるは違うとでも言いたいんでしょ!!」

不機嫌なナミが言うと、レインが前にしゃしゃり出た。

「ちょいと、お姐さん。この人の機嫌が悪ぃんで帰ってもらえるかい」

広げた手から風を巻き起こすレイン。
コルーは今のうちだと牛乳を求めて調理室へ行った。
その姿に、ブルックが困るかもという疑問は無い。

「——爆風!」

かろうじて手すりに捕まると、そのまま足技を繰り出すリア。
ナミは天候棒[クリマタクト]を手に持つ。

「あんたもあの緑女みたいになりなさいっての!」

そう言ってタクトの端を思い切り首筋に叩き込んだ。

「痛そうだな……」

ウソップが少し引き気味に言うが、サンジは目をハート型にして喜んでいる。

「……空重!」

進化した能力を加減しながら重力を落とし、気絶させるとレインに頼んで船の外へ落としてもらうロリの目は、暗く淀んでいた。