PR
二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 絶対可憐チルドレン ( No.11 )
- 日時: 2011/01/15 12:22
- 名前: 玖織 ◆Kqe55SnH8A (ID: 7aD9kMEJ)
*
シャァッ,と鋭い音が響き…薫の顔に迫る。
「ッ! やぁぁあぁぁああ!!!」
薫の手から深紅の光が迸り,それを防いだ。
「葵! 薫をここに! 紫穂は援護射撃!!」
「了解ッ」
ヒュ,パと薫の元へとテレポートをして,薫の腕を掴む。
「薫,行くで」
「…悪ぃ,葵。離して?」
「分かった」
「え?」
眼鏡をクイ,とあげてゆっくりと口を開く。
「薫なら,そう言うと思たわ。確認したいんやろ? あの人が,何しとったんか」
「…うん!」
クルリと向きを変え,彼女の元へ飛ぶ。
「しゃあないなぁ…付き合ったるわ!!」
———ヒュウウウゥゥゥ…
風が強く吹き荒れる空の彼方で,
「あなたの名前は?」
静かに口を開いたその人。
「…薫,明石薫。…あんたは??」
「あたし?」
笑みを浮かべ,長い黒髪をかきあげる仕種が大人っぽい。
「あたしは,來羅…霧崎,來羅…宜しく」
『薫ーー!! 聞こえるか!?』
リミッタ—兼通信機からの突然の皆本の声。
「何? みなも…」
『そこにもうすぐ飛行機が墜落してくるぞ!!』
「はぁ!?」
普段とは違う慌てた声と,突然の任務。
「…く!」
目の前にいる,能力未知数の來羅をほって置けない。
「…いいよ? 待っててあげる」
「は? なんでだ…よ??」
ゴオォオォォォォオオオォ———
薫の声を遮る爆音が轟く。空を切り裂きそうな勢いで,二人のもとに炎上する飛行機が突っ込んでいく———
*
PR