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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 絶対可憐チルドレン ( No.12 )
- 日時: 2011/01/15 12:23
- 名前: 玖織 ◆Kqe55SnH8A (ID: 7aD9kMEJ)
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ヒュ…パッ
「葵ちゃん!」「葵!」
異空間から出現した葵に紫穂と葵が駆け寄る。
「葵? …薫は,どこだ?」
眼鏡を押し上げ,葵は皆本の目をしっかりと見据える。
「薫は,やらんといかん事があるねん」
「やっぱりね。そう思ったわ」
「は!?」
一人だけ話がわかっていない皆本が声をあげる。
そんな皆本を見て,葵と紫穂はクスクスと笑う。
「皆本はん」「皆本さん」
同時に皆本を呼ぶ2人。お互いに,信じられない,といったような顔をしてまた笑う。まず葵が口を開いた。その声は,とても柔らかく温かなものだった。
「あんな…うちら,日本でたった3人のLv7やで?? 気持ちとか絶対分かる自信あるもん。せやけど,皆本はん …」
葵が口を閉じ,代わりに紫穂が口を開く。
「皆本さんは,普通人でしょ? たしかに皆本さんは私達とチームだわ。でも…」
接触感応能力者独特の大人びた口調で紫穂が続ける。
「でも…同じエスパーの私達とは全然違うの。感覚が…ね。私達エスパーは,繋がってるの。見えない,固い固い 絆で結ばれているの。ね,葵ちゃん」
紫穂が葵を見る。
「せや。だから,皆本はんには分からんかっても,うちらには,分かるねん」
「…」
2人の話に,すねる皆本。それを見て2人はまたクスクスと笑う。
「皆本さん。行きましょ? 薫ちゃんの所に」
「せや!! いじけんと,うちらの仲間入りせんと!」
「…そうだな…。よし! 行こう!! 葵,頼むッ」
3人が異空間へと,消える。
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