二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 絶対可憐チルドレン ( No.19 )
日時: 2011/01/15 13:08
名前: 玖織 ◆Kqe55SnH8A (ID: 7aD9kMEJ)

          *

 …時は,今に戻る。
「くっそォォ…あいつ…」
「まぁ,しゃぁないやん? うちらがLv7って知らんのちゃうん?」
 片目を閉じ,あきれたように肩をすくめる葵の横で,紫穂が口を開いた。

「君達,ちょっといいかい?」
「皆本…!!」
 突如現れた皆本がチルドレンに声をかけた。
「みぃなぁもぉとぉぉぉーー!!」
「うわっ!!」

 先刻の怒りを薫が代表して皆本にぶつける。
「念動ぅぅぅ…怒りの鉄槌!!!!」
 言下に,真紅の輝きが皆本を襲い,彼は壁に叩きつけられ…なかった。突如として現れた先ほどの少女が薫の眼前に踊りこみ,真紅の瞳で睨みつけたからだ。
「させないっ」
「!?」
 彼女は身体を捻り,回し蹴りを放った。

「ッ!!」
 いち早く反応した葵が両者の間に皆本を挟んだ。(なんて事を!!)
「うわっ!!」
「皆本さん!?」
 飛鳥と名乗る少女は,皆本の首に当たる寸前で逆の足を振り上げバク宙する。そのまま2度3度バク転をし,薫達と間合いを取る。
「苛立ちを主任に,しかもESPを使ってぶつけるなんて…ありえない」
 乱れた服と髪を整え,口を開いた。
「てめ・・・!!」
「やめろ,薫」
 皆本は薫を制し,飛鳥に近づいた。

「えー…。改めて紹介するよ」
 コホン,と咳をしてから,この子は———と続ける。
「新しい特務エスパーの木之本飛鳥。Lv7のサイコキノとサイコメトリー。…君たちの後輩だ。これから合同任務  も増えると思う。仲良くな!!」

 薫達の嫌そうな顔と,3人を睨む飛鳥に皆本は気づかなかった。

          *