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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 絶対可憐チルドレン ( No.24 )
- 日時: 2011/01/15 13:14
- 名前: 玖織 ◆Kqe55SnH8A (ID: 7aD9kMEJ)
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「ふぅ…」
「あぁ!! 少佐っどこ行ってたんですかっ!? 探したんですよっ」
瞬間移動で現れた兵部に駆け寄ってきたオレンジ色の髪の青年。
「葉,どうした?」
「まったく…少しは仕事してくださいよ…………へっ!?」
ケラケラと笑いながら葉に嫌味ったらしく言い放った兵部をまるで気にしないように小言を言い続けていたようだったが…薫と飛鳥を見つけて思わず素っ頓狂な声を出した。へへへ…と笑う薫を横目で見て飛鳥はキツい言葉を投げかけた。
「…薫,ここどこ? …私は帰るわ。独断で敵のアジトに行くなんて考えられない。…現に貴女のリミッター,さっきからコールしてるわ」
「え」
ハァ…とため息を1つ吐き,飛鳥は兵部に向き直った。
「…ここ,どこなの? 帰らせていただくわ」
「それはできないなぁ…」
「何!?」
とりあえず———…と言葉を紡いでいく。
「今日はここに泊まろう」
キラキラと輝く兵部の顔を嫌そうに見つめる,飛鳥。
「……朝一番には帰るから。…兵部,私はまだあんたの事信用してない。覚悟するのね」
「ご忠告どうも」
—夜———…
「薫!! 一体何考えてんの!?」
客室に案内されて自身の能力で2人きりになったのを確認してから,珍しく声を荒げた。
「何考えてるって言われても……じゃ,じゃあ!! どうすれば気に入るんだよ!? …葵達が言ってた事,分かったよ。飛鳥は,そう言う人間なんだ。……見損なったよ!!」
バフ!!とベットに倒れこみ,それきり薫は何も言わなかった。
———そう言う人間…か。
「好きでこんな人間になったんじゃないわよ…」
浅い吐息と共に飛鳥も静かになった。
*
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