二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: え?トリップ!?    オリキャラ募集中!【銀魂】 ( No.17 )
日時: 2011/07/27 16:58
名前: 甘夏 (ID: 6nKCk8pi)

『友達の家に遊びに行った時ってついつい長居してしまう。』




ボーン、ボーン、ボーン……
時計の時報が鳴った。今は、午後6時。


「…お、もう6時か。もう帰るわ。」
「私はもう少し居ても良いけど…帰り道分かんないし美紀ちゃんに着いてくわ。」


さっきまで読んでいた本や、使っていたゲーム機を片付け始める3人。


「あーあ、楽しい時間ってすぐに過ぎちゃって詰まんない。」


片付けをしながら理帆が零す。


「そうか?俺は物にそう思わね—けど。だってさ、どんなに楽しい遊びでもやり続けたら飽きるだろ?
だから、そう言わないで飽きないために一旦おしまいにすんだよ。」

「んー、その話分かるようで分かんない…ようで実は分かってるかも。」
「「どっちだよっ!」」


変てこな喋りの理帆に優子と美紀は声を揃えて突っ込む。
そしてその後、あ…って顔を見合わせる。




「よし、片付け終わった、荷物も持った。じゃ、さよなら。」
「また今度ね〜!ジュースおいしかったよ。」

「じゃーね〜!てゆーかジュースジュースうるさい。」


玄関で靴を履く二人と、それを見送るために見ている理帆。
それは全く普通の光景だった。…しかし、


ザザッ……

<あ……繋がっ…よ。…あと…もう、少……?>


いきなり、声が聞こえた。途切れ途切れで分かりずらいが、「あ、繋がったよ。あと、もう少し?」と、言っているようだ。


「…えっ!?えぇっ?」
「何、さっきの声…どこから?」
「聞いた分には女だな…しかもまだ子供で俺達くらいの。」


上から理帆、優子、美紀。一番冷静な美紀は戸惑わず、ジッと声が聞こえた方を探る。


<お…やっ…、成功…た。友香、今だ。動かせ!>


段々鮮明になった声。今度は男のものだった。


「…ッ!ドアの向こうか?」


美紀の聴覚が間違っていなければ、声はドアの向こうから聞こえた。


「友香…誰それ。…って、美紀ちゃん!?何してんの!」
「ド、ドアには鍵が掛かってるから!ちょっと待ってって……ほら。」


手間取りながらも理帆が鍵を開ける。
そのとたんにバッ!と美紀は思いきりドアを開く。するとと、そこは…


「ここ…どこだ…?」
「え、何々?」
「どうしたの、美紀ちゃん!?」


開いた先にあったのは、見知った理帆の家の庭ではなかった。
どこか見知らぬ…路地裏のゴミ捨て場だった。


「い、意味分かんねぇ…!!」




その叫びは、もっともだった。