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『普段駄目な人が窮地に立たされると、まともになるらしい。』





「ねーねー、優子ちゃん美紀ちゃん。」


3人でやっとこさ真面目に考えだして4分後。理帆が口を開いた。


「あのさぁ…別に目立っても良いんじゃない？とにかく現状確認の方が大切だと思うし。」


さらっと、言う。






「……良いのか、それで。俺は目立つの嫌だし、人混みも嫌いだ。」
「…う〜ん、それは考えなかった。でも、良いんでないの？」


少し間を開けて同時に言った二人。




「…それじゃあ、賛成の人。」


「はい。」


優子が手を挙げた、そして理帆も。




「じゃあ、これで良いよね？美紀ちゃん。多数決で決まったからさ。」


「…分かったよ、行きゃあいいんだろう？行きゃあ。」



嫌々ながらって感じに美紀は頷く。




「んじゃ、レッツGO!」




…普段駄目っぽい奴が窮地(？)に立たされると、なんとかしてしまうもんである。
そんな話を聞いた事があるような気がするが、これがそうなんだろう。
優子と美紀はぼんやりと考えていたそうな。