二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ☆参照500突破!! “冬の温泉旅行記” ( No.104 )
日時: 2011/03/29 15:04
名前: 凪 (ID: M8vlMd6.)


 第一章 悲劇

  (1)

「うぅぅ…寒い…」

雪が降っている中、ただ一人薄着で凍えている晴香がいた。長袖のブラ

ウスに半ズボン。

「君がそんな格好してくるからだ」

その隣には濃い緑色のジャンパーを着てジーンズを履いた男がいる。

男はジャンパーのポケットに手を突っ込みながら言った。

「三月だよ?三月!向こうでは暖かったからこれでもいいと思ったの

に…」

晴香は自分のブラウスを指でつまみながら言った。

「長野は君の故郷だろ?僕以上に君が厚着していても可笑しくないは

ずだが—?」

君には脳がないのか、と男は付け足す。

「…八雲君、こっちに来る前に気付いたなら言ってくれればよかった

じゃない?」

晴香は少しキレ気味の様子。君には脳がないのかって—あるって!!

その男—八雲は、その言葉を聞くと両手で頭をかき回した。

「何故僕が君のことをいちいち気にしなくちゃいけないんだ」

確かに。恋人…じゃあるまいし。

「さてと…」八雲は、自分のそばに置いてあったギターぐらいの大きさ

のスポーツバックを持ち上げると歩き始めた。

目の前には、結構大きい旅館。古そうだが、しっかりとした建物だ。

「さっさと行くぞ」

八雲は、そう言い残して旅館の方へと歩いていく。

「ま、待ってよぉ!!」

晴香は、凍えながらも自分のキャリーバックを引いて八雲を追いかけ

た。

   
               *

何故晴香と八雲が旅館の方へ—??
次回、その真相が明らかに!!(←宣伝?


 ▼呟き

これを書いている本人もこの先を書きたくてしょうがないところ。
けど疲れるぅ…