二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 心霊探偵 八雲 ( No.27 )
日時: 2011/02/03 19:09
名前: 凪 (ID: ObYAgmLo)

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後藤、石井の後ろに続き、八雲、晴香の順番でマンションに入っていく。

マンションの中は予想以上に明るかった。

一階の廊下側の全部のガラスが割れ、そこから日が差し込んでくるせい

だろう。

沈黙の中、誰かがクスクスと笑っているのが石井の耳に入った。まだ、

笑っている—。石井は、あのことか、と気づき、恥ずかしくてしょうが

なかった。振り向きたくない—。

「まだ八雲君笑っているの?やめなさいよ」

この声は—晴香ちゃんか。まるで天使のようだ。晴香ちゃん、僕のお嫁—

「君も笑っているじゃないか」

八雲は笑いをこらえながらも晴香の方を向いて言う。八雲の言う通り、

八雲同様、晴香も腹を抱えながら笑っていた。

石井は八雲の一言で絶望に落ちて行った。まさか晴香ちゃんまで。酷

い。耳をふさぎたいほどだった。

「後藤刑事、なんとかしてくださいよ」 

とうとう石井は後藤に助けを求める。

「男だろ。男なら、そんな小さいことは気にするな」

後藤はス—ツのズボンのポケットに手を突っ込みながら答えた。

すると石井の心に小さな炎がついた。

そうですよね。僕は男だ。こんなことに挫けるな、石井!立ち上がれ!

石井雄太郎!

石井は右手で大きくガッツポ—ズをした。

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後藤達は四階まで階段を使い、あらゆるところを歩いた。中に入れると

ころは入り、遺体を探した。だが、見つからなかった。

燃えてしまったのだろうか?いや—人間の骨は、そう普通の火じゃ燃え

ない。少しでも残るはず。

こうなったら—

八雲に頼ってみるしかない。何か感じとれなかったらもう、どこかに行

ってしまっているだろう。

「八雲、何か感じ取ったものはあるか?」

後藤は八雲に問いかける。

「…」

しかし、八雲は黙ったままだった。腕を組み、何か考えている様子だ。

後藤、石井、晴香が八雲を見つめる。

「どうなんだ?」

後藤が八雲に聞き返す。すると、八雲は口を開いた。

「…確かに、感じ取ったものはあります。けど…」

やはり、あるのか。誰なんだ?後藤は先を聞きたくてしょうがない。

“けど”ってなんなんだ。

「ひとつや、ふたつでは、ないんです」

—え?



▼あとがき
久しぶりのカキコ〜♪
最近、まったく話が分からなくなってピンチ!!
作者としてどうなんだっ!
いちいち、話のネタをノ—トとかに書かないんですよね。
思い付きです。
あ。
大丈夫ですよ。
ちゃんと終わりますから。