二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 心霊探偵 八雲 〜つながる絆 ( No.73 )
日時: 2011/03/12 16:05
名前: 凪 (ID: M8vlMd6.)

〜13〜

雨がしとしと降っている。さっきまでは晴れていたのに。

「…という事なんです。後藤さんは、どう思います?」

真琴は証言者の中崎から聞いたことを全て話した。つばの長い帽子に、

腰まである髪の毛。それと、なぜあの時、『やっぱり』と言ったのか。

あとは警察に—。

「どう思う、と言われてもなァ…。八雲は、どう思うんだ」

後藤は、顔を歪ませ「分からない」と言い、八雲に聞いた。

八雲は、腕組みをして壁にもたれ、すぐに答えることはなかった。黙っ

ている。真琴は八雲の様子を見ると、「そうですか」と言って真琴も考

え込んでしまった。

すると、さっきまで顔色が悪かった石井が口を開いた。

「とりあえず、容疑者の聴取に行きませんか?あ、もしよかったら真琴

さんも—」

「いいえ。結構です。私は他の事を調べたいので」

真琴は石井の誘いに対し、首を左右に振り答えた。

これだけでは私は終われない。これは新聞記者のプライド。諦める訳に

はいかない。もっと調べなければ。あれは誰なのか。できれば、もう来

たであろう畠さんより早く。

「…そうですか。後藤さん、行きましょう」

石井は微かに微笑むと後藤に言った。

「ああそうだな。おい、八雲。行くぞ」

後藤は壁にもたれている八雲の方を向く。八雲は、その言葉に反応して

顔をあげ後藤の近くに寄った。

「晴香ちゃんは…八雲の隠れ家にでも待っておけ」

後藤は手をポケットに突っ込むと…晴香に言った。

「ああ…はい」

晴香は返事をした。そして、3人は階段を下りて行った。私だけが置いて

けぼり。いつものことだけど。

—さみしい。

そんな晴香の心境を察したのか、真琴は笑顔で晴香に言った。

「大丈夫よ、晴香ちゃん。すぐに戻ってくると思うわ」

「そうですよね。あの汚い隠れ家で待つことにします」

晴香も真琴と同じように笑った。

「晴香ちゃんは、八雲君と歩いて来たのかしら?」

「はい。大学から近かったので」

「雨も降ってるし、びしょびしょになって帰るのもまずいから送りまし

ょうか」

「お願いします」

晴香は即答に答えた。びしょびしょになって八雲の隠れ家に行ったら、

必ずしもぶつぶつと言うだろう。そんなのはごめんだ。真琴さんに送っ

てもらおう。

「じゃあ行きましょうか」

真琴はカバンから車のカギを確認すると晴香に言った。

「はい!」

晴香は元気に答え、先を行く真琴の後に続いて、マンションをあとにし

た。2人の階段を下りる音はマンション中に響いた。



▼あ と が き

更新終了。

ふぅ、とため息をついつい、ついてしまいます(笑

それにしても、宮城と茨城での地震は凄かったですね。確か、マグ二チ

ュウードが国内最大。関東大地震、阪神大震災よりも凄いってなんだそ

りゃ(汗

死者も数百人。もう昨日の夕方ぐらいからこのニュースばっかり!(怒

つまらん(-_-)

もしかして、コナンは無いのかな?

ああ、地震のせいで。

地震のバカ野郎!!!!!!!!(←うるさい by 母

あいすみません(>_<)