二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: ONE PIECE—裏切りの白魔導士—参照500ですわ♪ ( No.127 )
- 日時: 2011/04/20 17:09
- 名前: Aerith ◆E6jWURZ/tw (ID: hQNiL0LO)
- 参照: FFXIIIを冒涜する奴ぁ俺が地の底まで追っかけて八つ裂きにしてやる
第二十話 〝9億ベル・ジャックポット〟
ナミ、チョッパー、ウソップは屋敷の中にいた。
変態猛獣を蹴飛ばし風呂から出てきて現在絵画ゾンビたちに囲まれ、絶体絶命の状態。
無我夢中で叫ぶ3人。刹那、飛び込んだ暖炉の壁が回転し彼らは裏の通路に放り出された。
ゾンビ達の失態をうまく利用し、ナミ達は必死の思いで屋敷内を駆け巡っていた・・・。
「いやぁああああぁぁぁあああ!来ないでぇええええぇぇえええ!!」
「「うわわぁあああゾンビにされるぅぁあああああ!!」」
「悲鳴、ですわ。早く、あの3人の下へ・・・」
まずい。
危険だ。
でもわたしも・・・。
薬がないと倒れてしまうかもしれない。いや、今度こそ命の危険かもしれない。
———それでも。
「行きましょう」
弱音なんか吐かない。この一味の——ルフィの、力になるって決めた。仲間を守るって決めた。
わたしはこの戦いの中で、海賊の旗を揚げる。
「おう! ・・・ん? リィフ、おめー顔色悪くねェか?」
「リィフちゃん、無理しなくてもおれ達でナミさんの救出はしますよ、そんな体で・・・」
「達、だろ・・・」
女子の名前を連呼するのが一生の中で一番多い言葉だろうサンジにフランキーが呆れたようにぼやく。
「駄目よ。ここには、大きな敵がいる。・・・それに、わたくしも仲間を守りたいのですわ」
わたし達では敵わないかもしれない、強大な敵が。
声には出さずにそう心の中でだけぼやく。言っても無駄だと、リィフには判っている。ルフィは仲間を自分の命を投げ出してでも守りたいと思う人。それは例え負け戦だったとて同じ事。
わたしも、同じになれるかな———
「そうか。そんならいいや」
あっさりとしたその声。
なんだろう。
いつになく、どきどきした。どぎまぎ、と言った方がいいかもしれない。
心の奥底で、何かがギコッ、という音を立てた。まるで何かの起動する、歯車の音のように。
誰かに胸の奥底をつねられたような、変な感じがした。
それを知ってか知らずか、ルフィは歩きながらたどり着いたそこに眉をひそめた。
「ん・・・?」
「墓だな」
そこに、うめき声を上げながら出てくるものがいた。
しかしルフィはそいつの肩に手を置くと、沈黙のままに力で地面に押し返したがそいつは叫んだ。
「って帰るかクルァ!!」
「大怪我した年寄り!!?」
「「「ゾンビだろどう見ても!!!」」」
一斉に突っ込みを食らったルフィ。しかし反論するまもなく、辺りの墓場から無数のゾンビが現れる。
「何が年寄りだァ!ナメてんじゃねェぞ!!」
「ほわちゃぁ!!」
無数のゾンビに、恐れや危機感を覚えるより先にサンジは「こんなにゾンビって生き生きしてたか?」と呆れ声をあげた。
一方のルフィはゾンビの多さにわくわくしている様子だが。
「ゾンビの危険度教えてやれェ!」
ルフィはコキコキと指を鳴らし、にやっと不適に笑った。
「なァんだ、危険度だったらこっちも教えてやる!」
そう言ってルフィは身構える。
ゾロは刀に手をかける。
サンジも蹴りの前の姿勢をとる。
フランキーが腕の高さをそろえる。
ロビンは胸の前で腕を交差し、花びらが散る。
リィフは人差し指をくるりと回した。
「「「「「「9億ベル・ジャックポット!!!」」」」」」