二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: ONE PIECE—裏切りの白魔導士— ( No.14 )
- 日時: 2011/01/31 20:39
- 名前: Aerith ◆E6jWURZ/tw (ID: hQNiL0LO)
- 参照: http://ameblo.jp/ff7-perfume-love-y
第三話 is Before 〜世界最強VS海賊狩り〜
ゾロは驚愕する。
この子供が世界一、だと・・・!?
信じられない気持ちと悔しい気持ちが交錯し、ゾロは眉間にしわを寄せる。
「お前が“鷹の目”と同等の力を持っている大剣豪なのか?おれの求める強さを持っているのか」
「あなた、剣士でしたわね。新世界へと赴く新たなる力、わたくしが見極めて差し上げましょう」
ふたりは間合いを取り、構える。
相手が向かってくるというのに、少女は目を閉じた。
「ぅえあァ!!」
ガギン、ギギギギッ!
金属音が鳴り響くが、少女は目を閉じたままだった。
三本VS一本の剣が互いに火花を散らし、ぶつかり合う。
ゾロは力を込めているために刀が震えるものの、少女のほうは全く震えもせず、むしろビクともしなかった。
後ろへ跳び、ある構えをする。
「鬼・・・」
少女は大剣の柄を叩く。
すると持っていた大剣はふたつに分裂する。
それを体の前で組む。
「斬り!!」
ツルギ
ゾロの鬼斬りが炸裂するも、少女の交差させた二本の剣はそれを受け止める。
五本の刀が交差しているとき、静かに少女は言った。
「力強い刀・・・。でも、ちゃんと知っている。斬る物の呼吸を。流石、だてに1億の賞金首をやってないですわ」
「そりゃあどー・・・も!」
少女はゾロによって吹き飛ばされる。しかし空中で体勢を変えなおす。
間髪いれずに少女の方へと高く跳躍する。
ギギギギギギギギガガガガガガ、ギギン!!
斬撃の乱舞が風を生み出す。
ゾロのほうが圧していた。
———ように、見えた。
少女はいきなりフッと笑うと、驚くべき力でゾロを地上に吹き飛ばす。
体勢を立て直そうとしていたところに少女が急降下してきてゾロは地面にめり込む。
「ぐわァ!!?」
腹の一部が斬れ、出血する。思わず吐血する。
ムクリと立ち上がったゾロは口の中に現れた血の塊をペッと吐き出して手で口をぬぐい、ニヤッと笑った。
黒い手ぬぐいを頭に巻きつつ、言葉を発する。
「やっぱり強ぇ」
「一太刀も食らうつもりはなくてよ、海賊。・・・少しはてごたえがありますけど」
両者、妖しく笑って刀を構える。
ゾロは今度は気を高め、刀に力を込める。
少女は剣をひとつにまとめて頭上高く掲げ、勢い良く三周振り回す。
「百八・・・」
ホーリィアクアレム
「聖水炎」
少女は目の前に剣を振りかざす。体から蒼い炎が噴射し、後ろの斜め右下に切っ先を向ける。
青い炎をまとった大剣が振られ、炎は斬撃となってゾロのほうへ幾筋も放たれる。
それを見かね、ゾロは刀を振りきる。
「ポンド砲っ!!」
リング
「斬波“輪”!」
斬撃はぶつかりあい、あたりはしろい煙に包まれた。
もちろん、ふたりの剣士も。