二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: ONE PIECE—裏切りの白魔導士—ワンピレストラン開店! ( No.69 )
- 日時: 2011/02/16 23:40
- 名前: Aerith ◆E6jWURZ/tw (ID: hQNiL0LO)
- 参照: http://ameblo.jp/ff7-perfume-love-y
THE RESTAURANTS MENU———・・・
Ⅰ Size/S
Ⅱ -LIGHT-
Ⅲ EARCH ATHER LOVE
Ⅳ MUGIWARA PIRATES
Ⅴ WEAK
ORIGINAL SUB STORY 〜PERT 1〜
LUFFY×REAF
Snowly Wings
冬ってなんでこんなに寒いんだろう。
ヒーリンが春島だっただけあって、リィフは冬の寒さに弱かった。
本格的に冷えてきたがリィフは夜の船の外が好きだったし、今日に限って早い時間に寝る気にもなれなかった。
月光に照らされた夜の海に、自分の吐いた白い息が映し出された。
波音と月や星の囁きに耳を傾けるため、目を閉じる。
そうすることで自然との調和をより強し、歌の効力も上がるから。
「おーいリィフ!あ、いたいた。・・・ん?寝てんのか?」
寝てはいないが、なんとなくリィフは寝たフリをすることにした。
もしも寝ていたら彼はどんな反応をするのだろうか?
(自分が2年前、しでかしたアレをすっかり忘れて)そう思った。
ただの興味本意から、だった。
「たくよー。こんなトコで寝てたら風邪引くぞ!」
バサリ、とぬくもりの残っている長袖の上着が上から被さった。
これは恐らく——ルフィの着ていたいつもの赤い上着だ。
隣に冷たい肌の感触がして、リィフは眉をひそめた。
「・・・冷たい」
「あ、起こしちまったか。いやー悪ィ〜悪ィ!いや〜あったけぇ!」
静かに紅蓮の花と同じ色の美しい輝きを秘めた瞳を開いて、リィフは月夜に照らされたルフィの顔を眺めた。
言葉とは裏腹に、まったく悪びることなく彼はいたずらっぽく「ししし!」と笑った。
「はぁ・・・。なんで、わざわざ」
「それはお前のほうだろ?だってこんなところで寝たフリまでしてたじゃねェか」
げっ。バレてた。
何なのよ、このひと。
半端なく鈍いかと思ったら、時々すごい鋭かったり、核心突いたり。
バカみたいに見えて賢かったり・・・。
「しっかしお前、ほんっっとあったけ〜な。・・・熱あんじゃねェか?」
「え、うそ」
確かに言われてみると、少し気だるい。
いきなりルフィの額がコツッとリィフの額に当たった。
ん〜・・・と気難しい顔をしたルフィは自分の顎に手を添える。
「やっぱあったけ〜ぞ?」
「そう?・・・!!?キャ!!冷たっ!?」
「お!雪だ!!」
、、
頬に当たった何かに、リィフは小さく悲鳴を上げた。
それは次々に降ってきて、彼女の体のいたるところに当たった。
ルフィは不思議そうに、慌てるリィフの行動を見ていた。
「ん?お前、これ知らねーのか?これはなぁ、雪って言うんだ!」
「ユキ?ああ、雪・・・。これが・・・」
リィフは手のひらで、初めて見る〝雪〟を受けた。
冷たくて、白くて、でも羽みたいに軽くて・・・しかもすぐ融ける。
不思議と、心が和んで顔もほころんだ。
「おれ、これ好きだぞ!」
「まあ・・・。そうね、わたしも好きかも」
そう。
冬を寒さを耐えれるようになって。そして、この季節を好きになったのは—————
突如降って来たこの〝雪〟という不思議な羽とその存在を教えてくれたルフィのおかげだった。