二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ONE PIECE—裏切りの白魔導士—ワンピレストラン開店! ( No.87 )
日時: 2011/02/19 17:59
名前: Aerith ◆E6jWURZ/tw (ID: hQNiL0LO)
参照: http://www.youtube.com/watch?v

THE RESTAURANTS MENU———・・・






Ⅰ Size/M
Ⅱ GAG
Ⅲ BEFORE STORY
Ⅳ MUGIWARA PIRATES
Ⅵ season/summer、weather/sunny、place/ship




ORIGINAL SUB STORY 〜PERT 2〜




                           MUGIWARA PIRATES





リィフ登場




            、、、
海の上、一人の人物が歩いていた。

浮遊、船で航海・・・などではなく、文字通り歩いていた。



少女はその場に倒れたが、沈むことはなくちゃぷちゃぷと波間に漂っている。

「・・・暇ねぇ」














ここは、サウザントサニー号。


「〜〜♪〜♪〜〜〜♪」

船首に寝そべっていた麦わら帽子の少年——モンキー・D・ルフィは、歌声を聴いて起き上がった。
不思議に思い、甲板を見回す。

しかし甲板にいるのはウソップ、ゾロと自分だけだ。
ちなみに今、ウソップはなにやら道具箱をいじっている。どうやら武器の開発中だ。
時々ウソップは鼻歌を歌うが、こんなにうまくはないし、どちらかというと女声だ。

まさかゾロではないと思うが、その姿を想像してしまったルフィは思わず噴出した。
・・・というより今彼は大いびきを掻きつつ爆睡中だ。

〝歪んだミラーじゃ 明日は映せないと思ってるね?でもSunshin♪揺れる波間にだって 反射する♪〟

また聞こえた。

でも誰だ?
あらためて考えると、自分の仲間たちにこんな高い涼やかな歌声を持つやつはいない。

〝君が 飛び込んだ夏の 大きな水しぶき 空に 虹をかけた♪〟


どこだ?
周りに船影は見えない。


〝蒼い こんな謎だらけの宇宙 時には悲しみにもぶつかるだろう♪〟


どこにいるんだ??
下を覗き込んだ。

「あ」

〝ひんやり 出口の見えないピンチ っていうかチャンス?〟


「おいルフィ?どうした」

ウソップが船の進行方向の斜め下を見たルフィの元へ駆け寄る。
下を覗き込んだその先には———

手に持っていたペンチを取り落としたウソップは、口をあんぐり開けた。

「あら!ごきげんよう♪」

銀髪の美女———が。



いた。

「はぁ・・・こんにちわ」

ルフィは平然と頭を下げる。なんだ、コイツは。
ノリか?ノリなのか??

「では☆」

船は美女のすぐ横を通過した。

・・・んん?さっきまで真正面にいたよなぁ?あの美女。


            ・・・——ザザーン——・・・


「・・・あ〜びっくりしましたわ。いきなり後ろから来るんですもの」

少女は呟いた。






「「うわああああああああああああああああ!!!」」
「あーもう!うっさいわね!!何よ!」
「海、立って・・・女!!」
「だ、だ、ば、ば、べ」

ルフィが青ざめているというか・・・そんな顔で、パニックなのか単語を連発する。
隣では顔から色を無くしたようなウソップが意味不明に声を発していた。
航海士ナミは両者を殴りつけた。

「一人ずつ言え!!」
「お、女がううう海の上に!!!歌ってたんだ!きれーな美女だったぞ!!」
「違うぞルフィ!きっとやつは幽霊かなんかだ!!!歌声でおれたちを海に引きずり込んで殺す気だったんだ!!」
「えーー!!?ホントかぁあああ!?」
「はいはい、二人とも黙れ!!こんな真昼間から幽霊なんてでるわけな・・・・・!?今・・・」
「どーしたナミ!!」
「なんか、聞こえなかった・・・!?」
「お邪魔しま〜す」

ギャアアアアアアアァアアアア・・・・。

三人は叫んだ。



———キッチン。

「ったくうるせーなあのクソ野郎共!ナミさんのいる部屋で何やってんだか・・・」

サンジは夕食の献立を考えるのを一時中断し、手に持っていたワインを冷蔵庫に戻した。
勿論、アホ二人を怒鳴りつけるためだ。

しかし、キッチンを出たサンジは突如ラブハリケーンを発動する羽目になった。







「お邪魔しま〜す・・・あれれ?さっきの人たちがいませんわ。あ」

少女は寝ているゾロの前に歩いていったが、突然瞳を鋭くして後ろに一回転バク宙で跳躍した。
目を瞑っていただけのゾロが剣を振るったからだった。

「へェ・・・。なかなかやるじゃねェか」
「あなたこそ」
「何モンだ?この船に何の用だ」
「ひとに名前を聞くときは、まず自分から名乗るのが礼儀というものではなくて?」

銀髪の少女は背中の大剣を引き抜くと、笑顔で大剣を片手で回しつつ言った。
ニコニコと笑んでいるが、さっきの身のこなしからしてただモンじゃなさそうだ。

「礼儀が悪くて悪ィな。おれはロロノア・ゾロ。海賊だが、いずれ世界最強の剣豪になる」
「へェ?大層な夢をお持ちね。ではわたくしのことも超えなければならないのではなくて?」
「あ?どういう意味だ。てめェ誰だ?」
「世界最強に並ぶ剣豪。リィフ・アンジール」
「・・・なるほどな」

ゾロはにやりと笑う。
緊張漂う中、しかし黒い影が〝世界最強〟の前に膝まづいた。
それは彼女の手を取り、祈るように呟き始めた。

「ああ、私は今日という日に感謝したい!!なんとお美しい・・・。胸が苦しくなるような、これはまるで」
「・・・この人、なんですの?」
「変態とでも言っておこうか」
「んだとコラクソまりも!」

しかし喧嘩をし始めた二人をよそに、船内から長細い人影が出てくる。
・・・人、というには当てはまらないかもしれない。それは骸骨だった。
骸骨は驚くほど静かに、自然にリィフの前に来ると紳士的に自分の胸に手を当て、膝をかがめた。

「なんとお美しい!!直視できないほどですヨホホ!失礼ですが、パンツ、見せてもら「無礼者!!」」

ハイヒールのかかとが骸骨に直撃し、彼は勢い良く吹っ飛んでメインマストに顔面から衝突した。