二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: ONE PIECE—裏切りの白魔導士—ワンピレストラン開店! ( No.94 )
- 日時: 2011/02/21 00:52
- 名前: Aerith ◆E6jWURZ/tw (ID: hQNiL0LO)
- 参照: http://www.youtube.com/watch?v=zMFbzlmNOhM&feature=related
THE RESTAURANTS MENU———・・・
Ⅰ Size/FREE(S)
Ⅱ -LIGHT-
Ⅲ
Ⅳ MUGIWARA PIRATES
Ⅴ WEAK
Ⅵ season/spring、weather/sunny、place/ship、key item/free
ORDER MIDE 〜PERT 4〜 by柚麻様
MUGIWARA PIRATES
Tough Smile
空は快晴、天候は春———。
ここは、総合懸賞金11億3千50ベリーの少数海賊船、サウザントサニー号。
銀髪の少女がサックスを吹き、アフロの骸骨がバイオリンを弾き、船長、船医、狙撃手、船大工が踊る。
剣士が爆睡中、航海士と考古学者がお茶会中、コックがラブハリケーン中・・・。
「まったく、賑やかなもんねぇ。あいつらもよくやるわ」
「いいじゃない。ルフィの言う、〝海賊船は楽しい〟条件をしっかり守っているわ」
船は10人を乗せ、魚人島に向けて直線航路をたどっている。
女性3人はパラソルを差し、日焼けしないよう取り計らっていたが、男子はよく焼けること請け合いだ。
夏の天候では無いことが唯一の救いである。
〝ありったけのゆ〜めを〜 かきあ〜つ〜めぇ〜〜!探し物、さ〜がし〜にぃ 行〜くのぉさぁ〜〜♪〟
どこかで聴いたような、懐かしい歌とメロディ。
確か、サックスはかなり肺活量など必要なはずだが、リィフは楽しそうに微笑んでいる。
海賊船に乗るお嬢様がよくそんな顔をできたもんだわ、とナミは肩をすくめた。
〝ポケット〜に、コイン!!〟
ルフィが右ポケットから、少ない(ナミがわざと少なくしている)小遣いのコインを取り出した。
上昇したテンションの性か、ウソップとチョッパーがどっと笑う。
リィフも噴出すが、慌てて再びサックスを銜えた。
〝それとYou wanna be my Friend? We are,We are on the cruse!ウィーアー!♪〟
偉い偉い、よくその頭で英文の歌詞が出た。
そう思うほどにナミ⇒ルフィ、ウソップ、チョッパーへの評価は低い。
〝ウィーアー!〟
クライマックス。
リィフとブルック、二人の音楽家の楽器のテンポが加速する。
〝ウィーアーーー!!!♪〟
ルフィがひとり、叫ぶ。
歌い、音色を奏でていたクルーたちとサンジが拍手喝采する。
サンジ君の場合は100%リィフだけに向けた拍手喝采だろーけどね。
演奏終了後、近くで寝ていたゾロは体勢を崩して船の床に倒れこんだ。
目を眠たげにこすり、大あくびをする。
そしてサックスを脇に挟んで拍手するリィフを見た。
・・・微妙に、顔色が悪いな・・・。
無理も無い、あいつは今、体の中がボロボロな筈だ。
たち続けに自分の体を蝕む病。
、、、
あの時受けたであろうダメージ。
だが今日だけは問い詰めたりしねェようにするか。
何しろ今日は——天気が良すぎる。
あいつ等の笑顔も、あいつの無理した笑顔も台無しにするほど、おれは野暮じゃねェしな。