二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ONE PIECE—裏切りの白魔導士—ワンピレストラン開店! ( No.96 )
日時: 2011/02/21 00:43
名前: Aerith ◆E6jWURZ/tw (ID: hQNiL0LO)
参照: http://www.youtube.com/watch?v

THE RESTAURANTS MENU———・・・






Ⅰ Size/FREE(M)
Ⅱ -LIGHT-
Ⅲ 
Ⅳ MUGIWARA PIRATES
Ⅴ STRONG
Ⅵ season/summer、weather/sunny、place/ship、key item/wing





ORDER MIDE 〜PERT 5〜 by右左様




                           MUGIWARA PIRATES





Silver Winged Angel






暑い。


本日、真夏の気候。暑いことこの上ない。
「暑い」それはこの船の全員が思ったことであり、そして現在聞けば一番不機嫌になる言葉。
上で舞っている鳥さえも気だるそうだ。

だが、この船には「魚の観賞できる部屋」がある。
かなり——いや、極楽である。

「ふえ〜〜っ!!涼しいなぁ〜〜っ!!!」
「水があって、クーラーもあるから。気分的にも身体的にも涼しくなれるんですのよ」
「だなー!サニー最高!!」
「ったりめェだ!何しろ、スーパーなおれ様の作った、スーパーな船だからな!!」

フランキーが得意げにそう言う。
そこへ現れたのは、エプロンを掛けたままのサンジ。
船内にいる全員を見回す。

「おい、夕食の準備だクソ野郎ども!!働かざる者食うべからず・・・ナミすわんとロビンちゅわんとリィフちゅわんは待っててねんv」
「ありがと、サンジ君!」

ナミが慣れた様子の愛想笑いでサンジを流した。
彼は喜びのあまりラブハリケーンを発動させながら、だるそうに起き上がる男性軍を豹変した態度でうながす。
リィフはふと思い当たり、その後ろからついていく。

「あれ?リィフ、どこ行くの?」
「涼みに」

にっこり笑ったが、ナミはきょとんとしている。
そんな彼女を残して、リィフは外に出た。








予想通り、外は蒸し暑い。
ルフィたちはあーあー言いながら机を並べていた。
しかし、次の瞬間には上空の巨大な鳥—なんなの?あの大きなサイズの鳥は—に腕を伸ばすルフィ。

「あ」
「ひゃっほ〜〜い!!」
「おいっ!クソ野郎サボるんじゃねェ!!とっとと降りて来いっ!!」

サンジの言うことお構い無しに、鳥とともにルフィは空を涼しげに舞う。
あきらめのため息をつき、サンジは他の男子軍に指示を飛ばした。
夕日が地平線に最後の赤い光を投げかけていた。
何もかも、世界が、赤く染まる。

「「・・・あ;」」

夕日をバックに、麦わら帽子を被った黒い少年の影。
しかも行く先は——海。

「うわあああああぁぁああああああ・・・・・」


                                 ・・——ドッボーン——・・


当然、次の瞬間に立ち上るのは大きな波柱である。

Σ「「「バカヤローーーーっ!!!!」」」






海の中———。


外はあんなに赤かったっていうのに、海は驚くほど蒼いんだ。
・・・けど、今は悠長にそんなことを考えられる状況じゃねェ。
何しろ体中の力は抜けるし、意識は薄れていってる。

なのに、なんでか隣にブルックとチョッパーまで沈んでく光景が見える。


あ〜・・・ばかか、おめェら。
自分がこんな状況なのに、ルフィは当然そう思った。


まいった、苦しい。


息が・・・できねェ。


                                 ・・——ドッボーン——・・


目の前に、白い泡の塊が落下した。
暗くなる視界の中、銀色の髪と呆れ顔が見える。
泡が——まるで髪とおんなじ色で、銀色の羽みてェだ。




天使・・・?




そのときおれも、チョッパーも、ブルックもそう思った。









「おおっ流石!!」

水柱が、甲板に激突して4人の人影が現れた。
おかげでその甲板自体は水浸しだが、むしろ涼しくなって好都合だ。
もしかしたら涼ませるためにリィフは一緒に上ってきてくれたのかもしんねェとウソップは思う。

「「「ゲェーホ、ゲホッ!!」」」

しかし〝世話が焼ける〟と言われても他の悪魔の実の能力者が海に飛び込む理由。
それはもしかしたら、海でだけ会える銀色の翼を持った天使に会いたいがためなのかもしれない。