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筆魔法使い物語

第１１話　「【日本国】の遊び」

王宮から出て広間に行った。
広間は客をもてなすところでもある。
そこに皆を呼んで話すことにした。

「姫様。」
淡々とした声が響く。
ジュリアちゃんの声。
「何？」
「どうしてここに？」
淡々としている。
「話聞きたいなって。」
「だったら王宮でいいではないですか。」
マークが言う。
「王宮嫌なんだもの。堅苦しいところで聞きたくない。」
あそこ嫌いなの。
堅苦しくて昔から嫌い。
「そうですか。」
あきらめたようにマークが言う。
「で、ジュリアちゃん。」
ジュリアちゃんに目を向ける。
「何でしょう。」
「途中いろいろな国を見てきたんでしょう？」
「はい。たくさん。」
淡々とした声。
「どんな国があったか教えて頂戴。知りたいの！」
知りたい。私はこの国から出られないの。
姫だから。自由になれない。
ずっとこの国にいる。生まれてからずっとこの国から出たことが無い。
だから凄く知りたい。
「一番おもしろかったのは【日本国】ですね。面白い遊びがたくさんありました。」
【日本国】……
本で読んだことがあるわ。
確か……東の方の国で大陸から離れていて……
いろいろな文化がある国。
「面白い遊びって何？教えて頂戴！！」
「焦らないでください。そう言われると思って持ってきました。」
ジュリアちゃんがそう言ってカバンからたくさんの札の入った箱を出した。
「それが遊びなの？」
「はい。遊びに使う札です。花札と言うんですよ。」
ジュリアちゃんが箱から札を出す。
札には絵がたくさん書かれていた。
「それを使って？」
とてもそうには見えないわ。
「はい。二人でやるんですよ。似たような札を重ねたら自分のものにできるんです。」
「……たくさんあるが……」
「一人何枚か札を貰って、あまりはここに置きます。」
そう言ってジュリアちゃんが札を置く。
「やってみますか？」
「うん！！」
興味があるわ。こんな珍しい遊び。
異国の事を知るのは大好き！


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
意味不すぎる……
すみません。
花札は面白いです。
あ！【日本国】は日本です。
そのままです。