二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナイレ 魔法使い物語【オリ技募集中!】 ( No.325 )
日時: 2011/01/28 18:08
名前: カエル ◆tr.t4dJfuU (ID: 5VHpYoUr)

平行世界の守護者たち

第2話 「【翡翠】のお茶」

雷が魔物に当たった。しかし魔物は倒れなかった。
なんてやつ。これは羽かもしれない。
「有人!」
そう言った頃にはもう有人は剣をしっかりと構えていた。
「神夜……闇縛り。」
冷静に、淡々と有人がそう言うと黒い布のようなものが影を捕え、影に巻きつく。
「円堂!もう一発だ!」
そう言うと円堂がまた剣を構える。
「稲妻……真雷!」
さっきの技。真雷は見事に魔物に当たり、魔物は消えていった。
消えたところをしっかり見てみたが羽は無い。
羽じゃなかったみたいね……
全くじゃああの強さはなんだったの……
そう思いながら剣を鞘にしまう。
最近魔物は多いし、しかも強くなってきている。
街が荒らされることも多くなってきている。困ったものね。
「氷歌。」
有人がそう言ってこっちに歩いてくる。
「どうかしたの?」
「いや、最近魔物が強くなってきたような気がしてな。こいつも羽ではないのに円堂の技をくらっても倒せないのはおかしい。」
有人も同じことを考えていたようね。
「ええ。少し気になるわ。調査しておく。」
そう言って私は歩き出した。
私たちの家へ。




私たちの家は喫茶店。名前は【翡翠】。
でも喫茶店って言うのは表の顔。
裏では私たち【琥珀隊】の本部となっている。
と言うか私たち【琥珀隊】が経営している喫茶店ってだけ。

扉を開けるいい香りがする。
いつもと同じ香り。紅茶の香り。
「氷歌ちゃん!」
そう言ったのは秋ちゃん。
この【翡翠】のお菓子係。
そして【琥珀隊】のバックアップをする【真珠】の副隊長。
「お帰りなさい!羽手に入れられましたか?」
この青い髪の少女は春奈ちゃん。
【真珠】の隊員。情報係で【翡翠】のウェイター。
「いいえ。無かったわ。翠で影だから期待してたんだけど……」
「残念ね……」
そう言った髪の長い子は夏未ちゃん。
【翡翠】のウェイターで【真珠】の隊長。
「でも、きっと次は羽ですよ。」
優しい声の髪を結ったこの子は冬花ちゃん。
【翡翠】のお茶係で【真珠】の隊員。
「そうね。次のが現れるのを待ちましょう。」
そう言って私は剣を裏に片付け、服を着替えてコーヒー豆を挽く。
私はこの【翡翠】の店長。この時間はもうあまりお客さんはいないからこうやって明日の準備をする。
そしてこの準備が終わったら【翡翠】と【琥珀隊】の作戦会議が始まる。