二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナイレ 魔法使い物語【筆&オリキャラ募集中!】 ( No.33 )
日時: 2011/01/20 10:38
名前: カエル ◆tr.t4dJfuU (ID: J1W6A8bP)

筆魔法使い物語
氷歌視点です!

第3話 「賑わう城下」

城下についた。
私は羽をたたみ、そして羽を消した。
私が消したい、そう思えば私が書いたものは消える。
それが筆魔法。
自由に消すこともできるの。
「姫様!」
一瞬驚いた。
城の者かと思ったが、違う。
城下の者たちだ。
久しぶりに城下に来たが皆覚えていてくれたらしい。
嬉しいものだ。
「久しぶり!」
そう嬉しそうに言う。
というか嬉しいから勝手に顔が笑ってしまう。
「姫様、今日はどうして城下に?」
「有人に会いに来たのだ。何処にいるか知っているか?」
有人に会いたいの。
円堂君たちと一緒にいると思うけど……
「有人とは【近衛隊】の……」
「そう!円堂君たちと一緒だと思うんだが……」
「いましたよ!さっき【蟹座】に入って行きました!」
そう答えが返ってくる。
「【蟹座】?また食べているのか!?」
【蟹座】とは食事屋。
街で一番おいしいと評判の店だ。
「はい。本当に大食いでどんどん有名になっていきますよ。」
街の者がフフフと笑っている。
「全く、あれで【近衛隊】の歴代最年少隊長とは思えないな。」
「はい。」
「ハハハッ、分かった、ありがとう。」
「いえ。」
「じゃあな!あ!あとで何か買いに行くぞ!」
ここのあたりの店にはおいしい果物や野菜がたくさんあるから大好き。
今日は何か買おうと思っていたのだ。
「そうでございますか!ありがとうございます!」
嬉しそうな声が聞こえる。
私はその声を聞きながら【蟹座】へ走っていく。
城下はとても賑わっている。
なんだか嬉しいのもだ。
「あ!姫様!【蟹座】に行くのですか?」
「あぁ!」
そんな会話をしながら走っていく。
こういうときは魔法をあまり使いたくない。
街を見ていたくなる。
城下は本当に好きだ。
城のような堅苦しいところよりも自由だし、楽しい。
別に勉強は嫌いじゃない。稽古も好きだ。
でもやっぱり城下の方が好きなのだ。
母様も好きだったこの城下が……