二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: イナイレ 魔法使い物語【オリキャラ&武器&技募集中!】 ( No.361 )
- 日時: 2011/01/31 17:33
- 名前: カエル ◆tr.t4dJfuU (ID: 5VHpYoUr)
平行世界の守護者たち
第5話 「【柘榴石】の広場」
「羽じゃなかったわね……」
ジュリアちゃんが少し悔しそうに言った。
「ええ。」
全く火なんて面倒なだけね。
羽でもないのにこんなに大変なんて本当におかしいわ。
「ジュリア!!」
向こうから大きな声がした。
振り向いてみるとそこにはマークがいた。
【紫水晶】の隊員で【水晶】の店長。
「大丈夫だったか!?」
大きな声でマークがそう言う。
「大丈夫よ。この程度の魔物にやられたりしないわ。」
「そうか……氷歌も大丈夫か?」
「ええ。」
私は淡々とそう言った。
「分かった。皆は怪我人の治療に行ってるんだ。人手が足りない。手伝ってくれ。」
マークがそう言って走り出す。
「分かった。氷歌行きましょう。」
「ええ。」
私たちも走り出した。
魔物が暴れていたところから少し行ったところにある【柘榴石】の広場。
ここは大きな噴水が有名な広場。
でも今はそんな噴水を優雅に眺めていられる状況ではない。
広場は今怪我人でいっぱいだからだ。
そこの指揮を取っているのは薺ちゃんと星夢ちゃん。
薺ちゃんは【黄水晶】の経営者で薬に詳しい。星夢ちゃんも【石英】の経営者でオリジナルの薬は効果抜群。
この二人がいたら怖いものなしね。さあ仕事をしますか!
「薺ちゃん!星夢ちゃん!何をしたらいい?」
大きな声で遠くから二人に聞く。
「怪我人運んで!」
薺ちゃんから返事が返ってきた。
私はそれを聞いて治療をしてもらっていない人を運ぶ。
魔法でね。光を操って魔法の絨毯みたいにして運ぶ。
その運んだ人を二人が薬を飲ませたり包帯を巻いたりしている。
「この人は終わった!安静にさせておいて!」
薺ちゃんの声が響く。
「包帯足りない!持ってこい!」
星夢ちゃんの声も響く。
「【龍の涙】は!?」
星夢ちゃんが大きな声を出す。
「もうない!」
二人が大きな声で会話する。
そうじゃないと聞こえないものね。
「誰か持ってこい!」
星夢ちゃんが大きな声でそう言う。
「私行く!」
私がそう言った時だった。
「待って!」
ジュリアちゃんの大きな声がした。
「レディンが来てる!」
そう言ってジュリアちゃんが腕を少し前に出した。
するとそこに鳥がとまった。
ジュリアちゃんの伝書鳥レディン。
そして伝書を見たジュリアちゃんは驚いた顔をした。
「氷歌!白の魔物が出たってディランが……!!」
!!
白!?
「何処に!?」
「【碧玉】通りよ!」
【碧玉】通り。大きなお店がたくさんある通り。
【石英】や【黄水晶】、【水晶】もある通り……
まずい。あの通りをめちゃくちゃにされたら大変なことになる!
「行きましょう!ジュリアちゃん!」
私とジュリアちゃんは走り出した