二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: イナイレ 魔法使い物語【オリキャラ&武器&技募集中!】 ( No.406 )
- 日時: 2011/02/03 00:34
- 名前: カエル ◆tr.t4dJfuU (ID: 5VHpYoUr)
稲妻魔法学校物語
第2話 「賑やかな大食堂」
アフロディがパチンと指を鳴らすと羽ペンが飛んできた。
「昨日は特に何の問題もなかったかい?」
恒例の質問。
監督生会議ではいつも誰かがこれを聞く。
「ええ。何も。」
私はいつものように淡々と答えた。
「そうかい。【コスモス】は?」
「何もなかったよ。」
ヒロトも淡々と言った。
「じゃあ、今日も何事もなくすむようにそれぞれ心がけよう。」
アフロディはそう言って羽ペンをパッと離した。
羽ペンはまた飛んで元の場所に戻っていく。
「そうね。」
「あぁ。」
監督生会議なんてこんなもの。
普通の日だったらね。
何か問題があったらこんな簡単にはすまない。
問題があったら先生たちも来て大変。
問題って言うのはたとえば寮どうしの喧嘩、魔法の不正使用。
でも昨日は何もなかったし、こんな簡単にすんだ。
私は会議室を出て寮の談話室に行った。
そこにはいつものメンバーがいる。
「氷歌。会議終わったのか?」
有人がそう聞いてきた。
「ええ。昨日は何もなかったから。」
淡々とそう答える。
「そうか。」
有人は一瞬フッと笑った。
「月城!朝食食べにいこーぜ!」
円堂君が言った。
「そうね。そろそろ行けば皆いるだろうし。」
「よし!行こう!!」
円堂君はそう言って嬉しそうに談話室を出た。
大食堂。
皆がご飯を食べるところ。
寮別でテーブルが分かれる。
私たちのテーブルは真ん中。
「おはようございます!月城先輩!」
大きな声が聞こえる。
「おはよう。」
私はそう言って席についた。
「今日の1限目はなんだ?」
円堂君が聞く。
「占い学。【水晶の部屋】だ。」
有人が淡々と答えた。
「占いか……俺苦手。」
「おまえは実技以外苦手だろう。」
豪炎寺君が淡々と言った。
「そうだけどさ……」
「俺も嫌いだ。」
有人が少し笑いながら言う。
「鬼道の苦手と俺の苦手は違うんだよ!」
円堂君が少し大きな声で言った。
確かにそうでしょうね。有人は苦手と言っても平均以上だから。
「氷歌は好きだよな、占い。」
「ええ。好きよ。面白いじゃない。」
「そうか?」
有人は不思議そうに聞いた。
「そうよ。」
フフッと笑った。
有人も少し笑う。
「いいな月城。実技もできて勉強もできるって。」
「円堂君も勉強したら出来るわよ。」
「そうか?」
楽しい会話。
食事のときは円堂君は楽しそう。
皆笑うから私も笑ってしまう。だから大食堂は好きなの。