二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: イナイレ 魔法使い物語【筆&オリキャラ募集中!】 ( No.63 )
- 日時: 2011/01/20 21:59
- 名前: カエル ◆tr.t4dJfuU (ID: J1W6A8bP)
筆魔法使い物語
第6話 「VS火吹き熊」
「円堂。いい加減城に戻るぞ。」
そう言って風丸君が円堂君を連れて行こうとするが円堂君は
「まだ食べる!!」
と言って椅子から離れようとしない。
「全く、食べすぎだぞ。」
有人が言った。
その時だった
「「キャアーーーー!!」」
という叫び声とともに地面が少し揺れ、轟音が街に響いた。
「魔物だ!!」
男の声も聞こえる。
魔物?
魔物は円堂君たちが退治したはず……
そう思いながら店の外に出る。
するとそこには風丸君の持っていた瓶に入っていた熊のかなり大きくなった奴がいた。
「火吹き熊!?」
円堂君が信じられないという風に言った。
「どうして……」
「もしかして、そいつの母熊なんじゃ……」
有人がそう言う。
「嘘!?」
そう言いながら皆が風丸君の持っている瓶を見る。
瓶の中の熊は何かを求めるように、目の前にあるものを求めるように瓶の中で必死に爪を立てて腕を上下させている。
ガラスを割ろうとしているのだ。
「どうやらそうらしい……」
風丸君が言った。
「そんなこと言ってる場合?このままじゃ街が……」
「姫様はお逃げください。」
淡々と豪炎寺君が言った。
「な!なんでよ!嫌よ戦う!」
私も戦う!ここで食い止めなきゃ街が大変なことになるの!
見たところ今はまだ怪我人はいないみたいだし、【蟹座】は街から少し離れたところにある。
だからここで食い止めれば誰も傷つかないの!
「姫様の安全が第一です。」
「私はいいの!!!」
「よくありません。」
反抗するけど冷静に返されてしまう。
私はいいから街を守って頂戴!
そう思ったその時だった
その熊が私たちに向かって大きな腕を思い切り振り下ろしてきた。
「くっ!」
私はそう言いながら羽ペンで素早く羽を書き、絵に触れた。
羽は凄い勢いで私に背中にくっつき、私は羽をはばたかせて宙に舞い上がった。
円堂君たちも何とか避けたみたい。
でも街が……
そう思って宙で街の方を見ていると熊がまた私に向かって腕を振り下ろしてきた。
「うわぁ!!」
そう言いながらも何とか攻撃を避ける。
「姫様!!」
下から円堂君の大きな声が聞こえた。
大丈夫。この程度でやられる私じゃない。
「平気よ!」
そう大きな声で言う。
でもいくらなんでも街を壊しすぎじゃないかしら熊君。
私はいつまでも街が壊れるのを黙って見ていたくはないんだけど。
でも残念なことに今私は戦えない。
剣を城においてきてしまったから。
剣が無ければこのサイズの魔物は倒せない。
円堂君たちに何とかしてもらいたいけど下も忙しいようね。
どうしましょう……