二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: イナイレ 魔法使い物語【筆&オリキャラ募集中!】 ( No.65 )
- 日時: 2011/01/21 17:31
- 名前: カエル ◆tr.t4dJfuU (ID: J1W6A8bP)
筆魔法使い物語
第8話 「【紫翠隊】の強さ」
幻獣が走り出す。
火吹き熊は幻獣に目を取られている。
幻獣を倒してしまおうと手を振り下ろすが当たらない。
幻獣たちは華麗に攻撃を避ける。
空中の高いところで避けているので街には当たらない。
凄い……
「行くわよ!」
ジュリアちゃんが熊に近づいて行く。
そして剣を構え、技を繰り出す。
「蒼翠……大輪華風!!!」
ジュリアちゃんがそう言うとジュリアちゃんの後ろに大きな薔薇が現れた。
その薔薇からひらひらと花びらが舞い出る。
そしてその花びらは風に乗り、その風は熊に当たる。
花びら一枚一枚が熊の体を切り裂く。
しかし致命傷にはならない。
熊に少しの傷しか与えられない。
「熊が大きすぎて効かないんだ!」
マークが言った。
確かにそうでしょう。
ジュリアちゃんの魔法が効かないなんてあまりないことだから……
「大丈夫よ!」
ジュリアちゃんがそう言ってまた剣を構えた。
「蒼翠……茨繋ぎ!!」
ジュリアちゃんが剣を地面に刺した。
すると熊の足元から大きな茨が何本も出てきた。
その茨は大きくなっていき、熊の足に絡みつく。
熊は動けなくなった。
「マーク!」
ジュリアちゃんがマークを呼ぶ。
「分かってる!!」
そう言ってマークがフェンリルをジュリアちゃんのところへ行かせる。
ジュリアちゃんはフェンリルに乗ると、マークはフェンリルを屋根伝いに飛ばせ、熊よりも上にジャンプさせた。
そしてジュリアちゃんはフェンリルの背中を台にして思い切り飛んだ。
その間にマークたちも剣を抜き、筆を入れ、剣を構える。
「紫!幻獣……魔狼!」
「紫!幻獣……一角獣!」
「蒼!幻獣……天馬!」
三人がそう言うと三人が書いた幻獣たちは光り、3匹とも小さな光の玉になった。
そしてその光は一か所に集まり、カッと光った。
その光ったところを見てみるとさっきまではいなかった、大きな幻獣がそこにいた。
白い毛並み。大きな牙。長い尾。
「……白虎……!」
白虎は幻獣。太古の昔にある地を守っていたといわれる神。
それを……作り出した?
信じられない……なんて力!
でも……白虎が操るのは風……
そうか!フィディオの筆は【紫蒼】風も操れる!
だから白虎を呼べるんだわ!
「「いけ!ジュリア!白虎!」」
三人がそう言った。
するとジュリアちゃんは少し笑った。
「蒼翠……華乱葉舞!!」
ジュリアちゃんがそう言うと花びらが舞い、葉も舞った。
その舞う花びらと葉を避けるように白虎がよけながら熊に近づいて行く。
そして白虎が風を起こす。
強い強い風。
熊が持ち上がる。
茨繋ぎすら千切ってしまうような風。
私も飛ばされそうだ。
そんな中ジュリアちゃんは風に負けることなく、前に進んでいく。
そして熊の目の前で止まり、熊に向かってまた技を繰り出す。
「終わりよ!蒼翠……裂薔薇!!」
そうジュリアちゃんはそう言いながら剣を振り下ろす。
すると熊の右肩に大きな傷が付いた。
裂薔薇の力だ。
剣の威力を上げる技。
さすがね……
熊は力なく後ろへと倒れていった。