二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナイレ 魔法使い物語【筆&オリキャラ募集中!】 ( No.68 )
日時: 2011/01/21 16:59
名前: カエル ◆tr.t4dJfuU (ID: J1W6A8bP)

筆魔法使い物語

第10話  「任務報告」

城についた。
城はバタバタしている。
あんな熊が出たんだもの当然ね。
でも怪我人はいなかったし、街もそこまで壊れなかったから良かった。
「久しぶりだな。この城も。」
マークが言う。
「確かに。どのくらい任務に行ってたっけ?」
私が聞くとジュリアちゃんが
「3ヶ月ですね。」
と淡々と答えた。
「そんなに行ってたの!通りで久しぶりって感じがするわけね。」
でもそんなに会ってなかったという感じはしない。
久しぶりって感じはするけれど。
「何処に行くのですか?」
フィディオが聞く。
「何処がいい?話しやすいのは私の部屋だと思うけど……」
「姫様の部屋に簡単に入れません!!」
風丸君が言った。
「そう?じゃあ何処に……あ!とりあえず任務報告聞かなきゃいけないのか!じゃあ王宮?」
「そうですね。」
ジュリアちゃんが淡々と言った。
「じゃあ私いろいろしなくちゃいけないのね。先に行ってて頂戴。」
「分かりました。」
皆はそう言って王宮に行った。













そして少し時間がたった。
任務報告はしっかりと姫である私が聞かないといけない。
しかもわざわざ王宮まで行って。
こういうのは型っ苦しくてあまり好きじゃない。
でも仕方ない。
これが姫の務めだから。
そう思いながら王宮に入った。
するとジュリアちゃんや円堂君たちが左足を地面につけ、右足を少し上げていた。
私が入ってくるときは皆いつもこうしている。
こういうことして欲しくないんだけど……
そう思いつつ、階段を少しあがり、そこにある椅子。姫だけが座ることのできる椅子に腰かける。
この動作がこういうときに着るこの服だとやりにくい。
姫が着る服。姫の服。
伝統の服で代々受け継がれてきた服。
やっぱり嫌いそしてここからの景色も嫌い。
皆跪いているんだもの。
でもそんなこと言ってられない。
嫌だから早くここから出たい。
だから早くすませましょう。
「任務の報告をしてくれるか?」
さっきまでとは違う口調でそう言う。こういうときはいつも冷静沈着な感じ声を出す。
「はっ!」
そう言って皆よりも少し前の方にいた円堂君とジュリアちゃんが私の座っている椅子の方に少し近づき、また跪いた。
「【近衛隊】隊長円堂!報告いたします。」
「頼む。」
「命を受けました魔物退治の任務、昨日完了いたしました。魔物は縮小化し、捕獲。任務成功です。」
こういうときの円堂君はしっかりしている。
「よくやった。次も頼むぞ。」
「はっ!」
円堂君がそう言った。
そして続くようにジュリアちゃんが報告を始める。
「【紫翠隊】ジュリア・クラウン報告いたします。」
淡々とジュリアちゃんが言う。
「命を受けました【筆栄国】、及び他国の偵察の任務完了いたしました。【筆栄国】は戦の準備を進めていると思われます。他国は変わりありませんでした。」
「!……そうか。御苦労であった。」
「はっ!」
そう言ってジュリアちゃんと円堂君は元いた場所に戻った。
「……【近衛隊】【紫翠隊】共に重要な任務御苦労であった。よく体を休めるように。」
私はそう言って立ち上がり、王宮を出た。