二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナイレ 魔法使い物語【オリキャラ&武器&技募集中!】 ( No.792 )
日時: 2011/03/05 15:15
名前: 海穹 ◆EZarcElGGo (ID: vpptpcF/)

筆魔法使い物語

第17話 「雷の使い手」

「そこまでだ。もう十分だろう?」
豪炎寺君は私の方を見て淡々とした表情と声で言った。
「ええ。」
私も淡々と返す。
「大丈夫か?円堂。」
風丸君が円堂君に向かって心配そうに聞いた。
「危なかった……ありがとう、風丸、豪炎寺。」
円堂君はやっと動けるようになったらしく、ほっとした顔を見せる。

「それにしても凄いな……」
有人は感心したようにそう言った。
「ええ。見たところ円堂君を麻痺させたって感じかしら。」
「噂通りだな。」
全くよ。
凄い。本当に凄い。
これなら……
「鎖月さん。」
私は鎖月さんに近寄り、彼女を呼んだ。
「……なんですか?」
「あなたに頼みたいことがあるの。この国にってとても重要なことよ。」
私がそう言うと鎖月さんは不思議そうな顔をした。
国という単語に少し疑問を持ったようね。
「私はこの国の姫、月城氷歌。私は今、【筆栄国】に行くために必要な隊のメンバーを探しているの。」
「……そのメンバーに……なれと?」
「そう。」
私がとういうと彼女ははあと一度溜息をついた。
「……面倒くさそうね。」
「でもあなたの力が必要なの。」
彼女は私をじっと見た。
「……分かった。」
「いいの?」
「姫の頼みなんだから。」
いやいやと彼女はそう言った。



私たちは城に戻った。
「にしても凄かったな!鎖月!」
円堂君はやられたのに嬉しそうにそう言う。
全く、スーパーポジティブ。ホント前向き。
「円堂、いい加減戻るぞ。近衛隊の訓練が始まる。」
風丸君が円堂君を連れていく。


それから少し。
私は一人、部屋にいた。
姫の部屋は堅苦しくて嫌いだから、寝室にいた。
それにしても……
あとのメンバーはどうしよう……
鎖月さんは決まったし……あとは……
そう思ったその時だった。
「姫様!姫様!」
バタバタと言う大きな足音と共に城の者たちが走ってきた。