二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナイレ 魔法使い物語【オリキャラ&武器&技募集中!】 ( No.825 )
日時: 2011/03/09 17:02
名前: 海穹 ◆EZarcElGGo (ID: UruhQZnK)

筆魔法使い物語

第18話 「幼馴染」

「大変です!姫様!」
そう言って城の者が入ってきた。
本当に焦っているようでノックもなく部屋に入ってきた。
「何があったの?」
私は素早くそう聞いた。
「門で姫様にようがあると言っている者が……」
私に?
「どんなやつ?」
「旅から帰ってきたと言っている者で……」
……旅……?
もしかして……
「雷電……?」
「え?本当に知り合いなのですか?」
驚いた顔で尋ねられた。
「分からないわ……何処にいるの?」
「門です!」
それを聞いた私は筆を持って走り出した。
と言っても多分これじゃあ連れ戻されてしまう。
そう思い、筆で羽を書く。
それに触れ、羽を背中につけて窓から思い切り飛び出した。
羽はバサッと音を立てて広がり、私の体は宙に浮いた。


門のところまで下がってみると、そこには近衛隊と一人の少年がいた。
後ろ姿で誰かわかった。
オレンジの短い髪。稲妻のマークが描かれた服。
間違いない。
「だーかーら俺っちは姫の知り合いだ!会いたいから入れてくれ!!」
大きな声でその少年は言った。
「会わせるわけにはいかない!」
近衛隊の者が必死に食い止めている。
門の前は大騒ぎ。
町の者まで近くに来ている。
全く……
これは止めないとまずいわね。
「そこまでだ!!」
私は大きな声でそう言った。
すると少年は振り返り私の顔を見て笑顔を見せた。
「氷歌!!」
嬉しそうな笑顔で少年はそう言う。
「久しぶり。雷電。」
私もニコッと笑った。