二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: イナイレ 魔法使い物語【オリキャラ&武器&技募集中!】 ( No.864 )
- 日時: 2011/03/24 15:06
- 名前: 海穹 ◆EZarcElGGo (ID: UruhQZnK)
春華様ホワイトデーリク
「苦くて甘い」
「ここにはいない!」
「あっちにもいなかった!」
大きな声が下から聞こえる。ファンの人たちだ。今日はいつもより多い。まあ理由は分かる。
ホワイトデーだから。それだけ。
バレンタインにも逆チョコと言うやつを山ほど貰ったけどなぜかホワイトデーにもチョコを渡しに来る人たちがたくさんいるのだ。
何も知らずにチョコなんか渡さないでほしい。私は甘いもが嫌いなのに……
空は青く澄み渡っていた。日差しはポカポカと暖かく、寝そべっていると寝てしまいそう。凄くいい天気。やっぱり屋上にいて正解だった。見つからないし、それにこんなにいい天気。ゆっくり寝られそう。
「おい。」
声が聞こえた。聞いたことのある声なんだけど誰か分からない。
眩しくて視界がぼんやりする。目の前にその声の主がいるんだけど誰か分からない。
「おい!何でこんなとこで寝てんだよ!」
荒々しい声に変わった。この荒々しい声は……
「ミストレ?」
私はそう言って起き上がった。そこにいたのはやっぱりミストレだった。藍色の髪を結って女のような顔をした私の幼馴染。
「何してんだ。」
「ファンから逃げてきて、それで寝てた。」
ミストレは呆れたような顔をした。
「あいつらやっぱりお前のファンだったのか。」
見たんだ。まああれだけいたらいやでも見えるよね。
「ホワイトデーだからか?」
「多分。」
「大変なもんだなあ人気者は。」
「ミストレだって人気あるじゃない。」
「まあな。」
……ナルシスト。まあかっこいいのは事実だし、それに可愛いのも事実。
「チョコもらったのか?」
「ううん。」
「そうか……じゃあこれでも食っとけ。」
ミストレはそう言って私に向かって綺麗に包装された箱を投げた。中身は明らかに食べ物。ミストレ、私が甘いもの大嫌いって知ってるよね?
「ファンに貰ったんだが苦くて食えやしねえ。おまえ好きだろ。」
苦いもの……
私は袋を丁寧に開け、中身を見てみた。中にはチョコが何個か入っていた。多分抹茶チョコ。黄緑のチョコ……確かに苦そう。抹茶入れすぎね。
「ありがと。」
私はそう言ってチョコを1つ口に入れた。
「苦いだろ。」
「……ええ。苦い。」
苦い苦いチョコ。
でも……なんだか甘い。気持ちが甘いというか……
だっていつも自分優先のあなたがこうやって何かをくれるのは……反則じゃない?
ただでさえ好きなのに、もっと好きになっちゃう。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
意味不……しかも遅れてすみませんでした!!
抹茶って入れすぎたら苦いですよねw
ミストレのキャラってこんな感じだったっけ……