ALLジャンルのオリジナル小説、ライトノベル、二次創作、ss小説やイラスト投稿なら「小説☆カキコ」

参照３０００突破記念

〜イナズマイレブン世界編〜



総帥。どうしてあなたはいなくなってしまったんですか？
やっとあなたと分かりあえたと思ったのにどうして消えてしまうんですか？
どうして……どうして……




「鬼道……」
円堂の声が聞こえた。いつもの元気は何処かに行ってしまったらしく、とても小さな元気など全くない声だった。
「なんだ。」
「あの……」
言いにくそうに途切れ途切れに円堂が声を出す。
「総帥のことか？」
唐突に俺がそう言ったせいで円堂は凄く驚いた顔をした。
「……影山は報われたよ。おまえに会えて報われたよ。きっと……」
励ましてくれているんだろう。でも……励ましなんか俺には届かない。もう俺には……そんなもの無意味だ。

サッカーをするたびに思い出す。俺がしているサッカーはすべて総帥から教えられたものだと。そしてそのたび悲しくなる。もうあの人はいないんだって。俺がどれだけ泣こうともあの人は戻ってこない。分かっている。それでも涙が溢れてくるのだ。
どれだけ時間がたとうとも。どれだけ忘れようとしても無理なのだ。俺のサッカーは総帥のサッカーなのだから。
サッカーをすることは思い出すことになってしまう。でも俺はサッカーを……捨てることはできない。

一体俺はどうしたらいい？
この溢れてくる悲しみは、悔しさは、辛さはどうしたら消える？そして……ガルシルドへの怒りは何処にぶつければいい？

何も分からない……
何も何も……