二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: イナイレ 魔法使い物語【オリキャラ&武器&技募集中!】 ( No.881 )
- 日時: 2011/03/25 10:44
- 名前: 海穹 ◆EZarcElGGo (ID: UruhQZnK)
鬼道視点です。
〜イナズマイレブン世界編〜
何が何だか分からない。
急に氷歌が来て、少し話をしたら急にテレポートで連れ出されて……
何がしたいんだ氷歌。
氷歌が指を鳴らした次の瞬間、俺たちは外にいた。雨が降っていて少し肌寒い。傘もないから俺たちは濡れている。
何でこんなところに?
「ここはダメだね……」
氷歌はそう言ってまた指を鳴らした。
次に俺たちがついたのはサッカーグラウンドだった。何処かのチームのグラウンドかと思ったが違うらしい。ライオコット島はサッカーアイランドと言われるくらいの島だ、サッカーグラウンドは山ほどある。
「ここならいいか。」
氷歌がそう言ってグラウンドに入っていく。
サッカーをするつもりか?なんのために……?
「早く来なよ。」
氷歌が俺を見てそう言った。
綺麗な髪は雨に濡れて雫がぽたぽたと滴り落ちていた。
氷歌は何がしたいんだろう。何でサッカーを……?
「勝ち負けはなしだから。」
氷歌はそう言うとパチンと指を鳴らした。
すると氷歌の足元にボールがパッと出てきた。何処かテレポートしたのんだ。
「行くよ……」
氷歌はボールを高々と蹴り上げた。
そして自分も地面を蹴り、ふわりと空中に飛び上がり、ボールを思い切り蹴る。
白いオーラを纏ったボールが氷歌の足から放たれた。
そのボールは俺に向かってきた。蹴り返すしかない。
俺は腰を落として思い切りボールを蹴った。
「何でそんなに辛そうにサッカーをするの!?」
氷歌はそう言いながら俺が蹴り返したボールをまた蹴った。
前にもこんなことがあったな……
「思い出すんだよ……!」
俺もそう言って蹴り返した。ボールに勢いはどんどん増していく。
「何をよ!」
また氷歌が蹴り返す。
「俺のサッカーは総帥のサッカーだって!」
俺も蹴り返す。
「だったらなんなの!」
氷歌の蹴ったボールはまた白いオーラを纏い、俺に向かってきた。
「それだけで悲しくなる!」
俺はその白いオーラをかき消すように思い切りボールを蹴った。
「何で悲しいの!?」
氷歌はそのボールを空中で蹴り返した。
「やっと分かりあえたのにもう会えないって思うから……!」
そうだ。もう会えないんだ。総帥にはもう会えない。死んだ人には二度と会えない……どれだけ会いたくても会えない。
「もう……失いたくなかったのに……!」
俺はそう言ってボールを蹴った。
「死んだ人にはもう会えないって分かってるんでしょ!?」
氷歌がボールを蹴り返した。
「あぁ、分かってるさ!」
俺はそう言って地面を蹴り、ボールを空中で蹴り返した。
「だからこそ辛いんでしょ!!」
氷歌は大きな声でそう言った。ボールは凄い勢いで俺に向かてくる。
だからこそ辛い……分かっているからこそ辛い。どういうことだよ氷歌……