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「雷帝招来!!!」


大きな声で叫んだ。

すると、小狼のもってた剣から、青白く光るモノが放たれた。


青白く光るモノ——雷は、凄まじい勢いで小狼を襲う。



・・・そのまま地面にたたきつけられる。



その隙をついて、もう一人の小狼が高く飛び上がり小狼に刃を向けた。




一瞬、光が反射して刃の先が光る。





カ「!!!（っやばいよ！？」





よけきれないか・・・・



息をのむ私。





サクラ「やめてえぇぇぇぇぇぇぇぇっ！！！」



叫ぶサクラ。


「!!」


その声に反応したもう一人の小狼は、刃が突き刺さる寸前でピタリと手を止めた。



サクラ「小狼君を殺さないでぇぇっ！！！」



サクラの目には、大粒の涙があった。


もう一人の小狼がそっちに気を取られている隙に、


・・・・・・・


鈍い音がした。


もう一人の小狼の片方の足が、真っ赤に染まっている。


そう。


小狼がもう一人の小狼の足を剣で貫いたのだ。



「くっ・・」

もう一人の小狼が一瞬立ちくらむ。



サクラ「っ！！！！」


サクラは口を抑えながら、目の前で起こる衝撃的事実を見ていた。



カ「・・・・」

私達は、見ていることしか出来ない・・。



“絶対に邪魔をしてはいけない”




・・何故か、そんな気がした。