二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【イナイレ】心と体のアンバランス2   ツバサクロとコラボ! ( No.576 )
日時: 2011/03/12 20:24
名前: ユキナ ◆jSzUFJdXHo (ID: hmaUISmg)
参照: http://www.youtube.com/watch?v=t9tAqCo7fGA

短編

        〜11文字の《伝言》〜


『0302・0101・1001・0304・0502・0105・0501・0902・0501・0301・0102』———




これが、私の、大好きだった人が最後に残していった言葉・・・







ある日私は、机の隅に置いてある小さな封筒を見つけたんだ。


その日は風が強く、

外にあるふたつの風車が、カタカタとまわっていた。



小さな封筒をあけると、

一枚の手紙が出てきた。





『——ごめんなさい・・・・』



私はそれを、ゆっくり読み上げる・・。



『——貴方がこれを読んでいる時、私は何処にいるのでしょうか』





誰が書いたのか、すぐに分かった。



『——ありふれた人生だったと、我ながらに思います』


『——ついていない人生だったと、我ながらに思います・・・』


・・・


『——それでも…貴方と出逢えたことは『最高の幸運』でした……』



どうしていまごろ・・・そんなことをいうの?


どうしていまごろ・・・そんな言葉を残すの?


もう遅い・・・・


遅すぎるのに・・・・・っ!!



そう思うと、なぜか、涙があふれてきた・・・・



『——どんな苦難が訪れても…締めず勇敢に立ち向かいなさい… 』



私は、涙でぐしゃぐしゃになった顔を拭う。



『——貴方が今生きている——それが〝私が生きた物語の証(Roman)〟』


拭っても拭っても、


涙は止まらなかったのに・・・



























『——…ごめんなさい 』




     ———生まれて来る朝  死んで行く夜 ———




『——…さようなら 』





     ———君が生きている現在いま  11文字の《伝言》(message:メッサージュ)———


 

『——…ごめんなさい』




     ———幻想物語(Roman:ロマン)  『第五の地平線』———




『——…ありがどう』




     ———嗚呼...其処にRomanは在るのだろうか?———

















『——…傍で歩みを見守れないのが…無念ですが…どうか…凛と往きなさい』


なにが・・・


なにが「私が生きた物語の証」だ・・


なにが「凛と往きなさい」だ・・!!


いまさら・・・今更綺麗ごとを並べたって、あなたはもう帰ってこないのに!!!


「ごめんなさい」だって?


ごめんなさいなんて言うくらいなら・・


私は、あなたに生きていてほしかった!!



『——最後に、愚かな私の唯一の願いです…』






『——貴方は———・・・







      “0302・0101・1001・0304・0502・0105・0501・0902・0501・0301・0102”———』






数字ばかりの暗号。


普通の人が見れば、この数字の意味は、絶対にわからないだろう。





でも、私は知っている。



この数字の意味を・・・・。この言葉の意味を・・・・・



それは・・





〝し・あ・わ・せ・に・お・な・り・な・さ・い〟


 













    ————ふたつの風車は 廻り続けるだろう



        愛する者と再び 繋がる時間(とき)まで



        生と死の荒野を流離う人形は 



        廻り行く夜どんな詩を灯しただろうか



        そして



        地平線を統べる銀色の光



        今 幾度目かの朝が訪れる



        嗚呼 其処にRomanは在るのだろうか————









〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
えと、最近ネタ切れの私です・・。
スランプってやつですかね・・


この短編は、Sound Horizonの歌をもとに作らせていただきました。