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カ「私が・・もう一人・・」


「そうそう、私は貴方だよ。最も、違う世界の。だけどね」


カ「違う世界・・？」

「私は、貴方と、同じだけれど違う存在。・・・・って侑子さんが言ってた」

カ「同じだけれど違う存在・・。侑子さん・・？魔女？」

「もっと簡単に説明すると、いろんな世界にそれぞれ貴方がいるってこと。つまり、何人も何人も貴方がいるってこと。」

カ「いろんな私が・・？」


頭の中にいろんな私の顔が浮かぶ。



・・ん？なんか違うような・・・・


「ま、それはおいといて、・・・はい、これ」



もう一人の私は、どっからか大きな本を出した。



見た目を一言でいうと・・

カ「うわ・・でか・・・・」


それを私によこした。

カ「重っ！？」


その本は、厚く、表紙が渋い紅色をしていた。



カ「これを、私に？」

「うん、貴方にあげる。」

カ「でも・・これは貴方の大切なものじゃ・・」

「私はいいの。たくさん冒険したし。それに、ね？その本を渡した意味・・時が来ればわかるから。」

カ「もうすぐ？・・・」