二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 夢小説作品集 【荊の森】 3作品でキャラ募集中! ( No.27 )
日時: 2011/01/29 14:36
名前: 薔薇結晶 (ID: hM8dNcPd)
参照: http://blogs.yahoo.co.jp/gran_fenrir/1376350.html

◆ボールの向かう先◆

#03


<<ピーッ>>

今、ティップオフ。

※ティップオフ・・・バスケでの試合開始を意味する。

まぁ、190㎝台の選手が4人、180㎝台が1人と言う何とも高い身長の男子に、ジャンプボールでは勝てるわけもない。
女バスで一番高い麗でも174㎝。


では、試合が分かりやすいように、選手説明を致します。

男子

・伊藤・・180㎝/G・2年
・花形・・197㎝/C・3年
・長谷川・・190㎝/F・3年
・高野・・193㎝/CF・3年
・永野・・191㎝/F・3年

女子

・藤真美音・・165㎝/PG・3年
・坂本世十夜・・163㎝/SF・3年
・如月麗・・174㎝/C・3年
・笹野麻衣・・169㎝/SG・2年
・丘野優・・170㎝/F・2年


身長が男子と女子ではあまりにも違いすぎる。
だが、それは承知の上だ。
藤真(健司)は、男子バスケ部のキャプテン兼監督なので、今はベンチ。


<<バンッ>>

と、ボールが弾かれた。
もちろんジャンプボールで勝ったのは花形だ。

それを伊藤が拾う。
そしてドリブルであっと言う間にゴール下。
だが…

「伊藤!!後ろだ!!!」

と、花形が叫んだ。
『後ろに回せ』ではない。それは確実にない。
では、どういう意味か。

伊藤のすぐ後ろに、美音が迫っていたのだ。
そして。

<<ポンッ>>

と、ボールを後ろから弾き、ボールを奪った。

「ナイススティール!!音ちゃん!!」

※スティール・・・ボールを奪うこと。

「速攻!!走って!!!」

美音はそう言いながらも自分で攻める。
美音のマークマンは伊藤だが、美音が速すぎて、追いつく事が出来ない。

「優っ!」

美音は2年の丘野優に回そうとした。
だが、それを防ごうと高野がパスコースをふさぐ。
その時、美音がうっすら笑った。

そして、ノールックパス。

※ノールックパス・・・パスする方向を見ずにパスを出すこと。

その先には。
スリーポイントラインの後ろに立つ、麻衣。
しかも、フリー。

<<パスッ>>

ボールは綺麗な弧を描いて、リングの中に入った。

「よし!ナイスシュート、麻衣!」

「はいっ、ありがとうございます!」

「よ〜っし!ディフェ——ンス!!」


<<ダンッ、ダンッ・・・>>

男子の攻撃。
ドリブルの音が響く。
そしてパスが通される。が、

「たっか!!」

と、世十夜が叫ぶ。
そう、男子のパスが高いのでパスカットが出来ないのだ。

「上で回せ!!」

ベンチから藤真が叫ぶ。
それに対抗するように、美音は

「パスコースの前に出て!!」

そう叫んだ。

今ボールを持っているのは永野。
マークマンは優。

「(美音先輩も無茶ですよね…、私と永野先輩で21㎝も身長違うんですよ…?)」

心の中で愚痴りながらディフェンスをする。
そして、

<<バシッ>>

「なっ!」

「(あっ、取れた。)」

パスを若干低めに出したために、カットされた。
優も内心びっくり。

そしてそのままレイアップを決めた。


男子 0
女子 5