二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

イナズマイレブン   —離れた双子と離れた妹— ( No.103 )
日時: 2011/03/09 19:08
名前: 来霧 ◆j7coLoRPl6 (ID: .bQK46b9)

  第九話

「な…雪崩?」

俺の_いや、私のお兄ちゃんだった。

「__お兄ちゃん。」
「やっぱり雪崩なんだね?生きてたんだ。良かった…」
「うん。」

お兄ちゃんは安心したみたいで、
優しい顔になった。

「にしても何でここに……」
「…響木って人がここに来いって。」
「…?!まさか…!」
「?どうしたのお兄ちゃん。」
「…ねぇ雪崩。その服男物だよね。もしかして雪崩、男として今まで過ごしてたの?」
「!!!…なんで分かったの?」

お兄ちゃんは「ハァ…」とため息をついて、
私に話しかけた

「ここに呼ばれた理由はね。イナズマジャパンの選抜をする為なんだよ。」
「え?!」

私は本当に驚いた。
だってまさか、選ばれるなんて思ってなかったから。

「まぁ、僕もさっき知ったんだけどね。外で響木さんが誰かと話しているのを聞いたから」

お兄ちゃんはそう言って真面目な顔をして言った

「雪崩はすぐに帰った方が良い。」
「なんで?せっかく選ばれたのに!!」

私はお兄ちゃんにそう言われたのがショックだった。
だって、お兄ちゃんと私の実力が本物だってことだもん。

「もし雪崩が女の子だってバレたらどうするの?」
「…!それは……とにかく、私_ううん。俺は吹雪悠として選抜まで待ってる。」
「でも…」
「大丈夫だよ!とりあえずマネージャーさんにこの事を伝えれば良いでしょ。」
「…うん。分かった。」

俺は、
これ以上この雰囲気でいるのが耐えられなかったから
兄ちゃんに「外に行ってくる」と伝えて
体育館を飛び出した___けど


ドンっ

「わっ」
「痛っ」

緑色の髪の子にぶつかってしまった。
ぱっと見ただけだったら女の子と間違えそうだったけど、
ちゃんと見れば男の子だった。

「ごっごめん!!」

男の子は焦ってその場から逃げて行った。

「?なに。今の。」

よく分からなかったけど、
遠くに守達が見えたからとりあえず置いておく事にした。

「守ー!!!」
「あ!悠!お前も呼ばれたのか?」
「うん。一朗太も呼ばれたんだな。いがーいw」
「何だと?!」
「べぇつにぃ〜?w」

俺は一朗太達とふざけていたら、
突き刺さる様な視線を浴びていた。

(……兄ちゃん。名前で呼ぶくらい別にいいじゃん)

でも、
そんな視線も気にならなくなる程驚いたことがあった。