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* 番外編 * 　孤独ナ少女　—鈴欄過去編１—

　——————少し昔の何処か田舎風情が残る村
　　　　　彼女はスパイ系の一家に生まれた。

　
　　「ねぇ、見てください、あれが噂の李家の少女ですって」

　　一部の心無い人達はこうやって彼女を噂した。

　　しかし彼女はスタスタと歩いていく。

　　こういう事には慣れていた。

　　黒の艶のある髪に挑むような鋭い眼、まさに嫌われてもおかしくない。

　　「おや、そう言う事を言いや、あそこの家は暗殺業も得意としているから殺されちまうよ。」

　　　こちらも彼女を見て噂をする。

　　「おや？うちの燐風が何かしたか？」

　こうやって噂をしている人達に立ち向かうのは父の李　魔箆

　　「う…、行きましょ」

　　こうやって心無い人は去っていく。

　「大丈夫だったか？怪我は無い？」

　魔箆はまず彼女の心配をした。

　「……、大丈夫です、何もありません」

　　燐風は微笑んだ。

　　　ギイィ…、パタン

　「こら！！！何処行っていた！！まったく、兄達を見習え！兄達はお前と違い、勉強も出来て本業とするスパイも十分に出来る！」

　　家に帰ってくるなり魔箆に説教される。

　「………………、すいません、お父…様」

　
　　まだ幼き彼女の目には涙が滲んでいる。

　　　　　　　パシ…ン

　　　父に思いっきり叩かれたのだ。
　体も小さき彼女は壁に叩き付けられた。


　「私……って………、駄目な……子……、お父様に……愛され…る…為…、頑張らなく…ては」

　　彼女は声を上げずに泣いた。


　　　　　　　* * * *



　　　　　　　パタ…

　　彼女は空腹で力尽きた。

　「君…、大丈夫？」

　　か弱き少年が声を掛けて来た。


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　*　　続く　　*



　　　

　　　　やっと鈴欄過去編が書けた！((

　　　あ、燐風とは幼名です＾ｐ＾((おま