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　＠プロローグ＠



その日も少女はぶらぶらと町を歩いていた。
そんな時。座りこむ少女の姿が、視界の隅にはいってきた。

「・・・何してるの?」
「え?あ。家を追い出されちゃってね・・・『世界を見てみないか?』って言われて・・・」
「ふぅん」


にっこりと少女—シトは笑った。

「ご苦労様な事。旅するには仲間が必要だから、頑張って見つけなよ」


シトはウィンクをして言った。
瞬間。少女はキラーンと目を輝かせると、シトの手をがっしりと握った。




「そう言うなら、一緒に来てくれない?」
「・・・はぃ?」
「私はラゼル!貴女の名前は?」

人懐っこそうにラゼルは笑う。シトは苦笑した。



「シト・マーティルって名前だよ」
「シトね!それじゃ、これから旅仲間としてよろしくね!」


なんで私が一緒に、、とシトは思った。
だが、本気でラゼルが来てほしいと思っているのを改めて知ると、優しく微笑んだ。



「わかった。じゃ、よろしくね。ラ・ゼ・ル!」
「えぇ!よし、シト!あと1人くらい仲間見つけるわよ!」








　＠・・・破天荒な旅の始まり始まり・・・＠