二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナイレ 闇染まり〜吹雪の闇〜 ( No.154 )
日時: 2011/03/10 15:12
名前: 吹雪 (ID: nvLkUcGh)

『19』

 木野はエントラスエリアにつくと、あたりを見渡しながら、必死で吹雪の姿を探していた。
 円堂たちによると、エントラスエリアから居なくなったということだから、そのあたりを探したほうが妥当だと考えたのだ。 
 音無はエントラスエリアに西のほうを、秋は東のほうを手分けして探すことになった。
 だが、1時間がたち、2時間がたっても、吹雪の姿は見当たらない。
 
 「日が・・・」

 あたりが赤くなって、空を見上げると、夕日が今山の間を刻一刻と沈もうとしている。
 これ以上探したら、わたし達が帰れなくなる。こんなに探しても居ないなんて・・やっぱり何かあったに違いない。

 ざっ

 後ろのほうで音がした。その音は何かにこすれるような、砂の表面を服でこすったような・・・
 後ろを振り返ると、路地だった。多分こすれた音はレンガにこすったのだ。誰かいたのか?

 「?」

 気のせいだろうか・・
 秋はレンガの路地を見つめていた。