二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナイレ 闇染まり〜吹雪の闇〜 ( No.215 )
日時: 2011/03/29 13:10
名前: 吹雪 (ID: nvLkUcGh)



 『33』

 ピィィィーー!

 『さあ、イナズマジャパンのボールから始まります。』

 コートの真ん中から豪炎寺は染岡にボールを渡す。

 『どんな試合になるのでしょうか?』

 染岡はしばらくボールをキープすると、その間に前線に上がった虎丸にパスを出す。

 「もらったっ!」

 エジプトのDFの一人が虎丸にスライディングをする。

 「うわっ くっ」

 相手のスライディングは成功する。

 『イナズマジャパンのボールをアメザントがカットします』

 その後、何十回とイナズマジャパンの攻撃が続いたが、どれもシュートを打つことができないで終わっていた。

 『イナズマジャパン、果敢に攻め込んでいますが、ゴールにたどり着くことができません』
 『エジプトアメザントはイナズマジャパンのフォーメンション、パスルートをほぼ完璧に読んでいますね。これはイナズマジャパン不利ですね』

 「くそっ 今度こそ」

 虎丸は豪炎寺にキラーパスを送る、・・が

 「甘いパスだなっ!」

 コートの中心部に戻っていたミッドは胸でパスボールをカットすると、ゴールに向かっていく。
 と同時に他のFW、MFも一気に上がっていく。イナズマジャパンのメンバーはコートの真ん中にたまっている。

 「なんだよ!あの人数!」

 ベンチにいた綱海や吹雪も驚愕する。

 『これはすごい人数です。エジプト陣のコートががら空きです。』
 『イナズマジャパンも前このような戦法を取ったことがありましたね』

 「ここを防げば、チャンスがでてくる。ディフェンス!」

 鬼道が叫ぶと3人のDFはぐっと身構える。その後ろの円堂も同じだ。

 「こんな人数おっかないよ・・」

 小暮は後ずさりする。

 「ここは通さないッス」

 壁山は気合をこめると今ボールをキープしているスフィンの前に必殺技を繰り出した。
 
 「ザ・マウンテン!」
 「技を出すのが早かったな!」
 「え?」

 スフィンはその場に伏せると、右手を宙をかくようにフルと、その場でスフィンを包むように、風が起こる。
 勢いよく、ジャンプすると、ボールに雄たけびのような声を出す。

 「セクネトォォ ライガァァア!!」

 そのシュートは4匹のライオンが四方に散らばり、ゴール前で集結する。百獣の王の指すような勇ましく、恐ろしさを含まれ、まるで神のようなすさましい威力を持っているシュートだ。

 「出ましたよ必殺シュート!」

 ベンチで見守る彼らはその様子を見つめていた。

 『最初にシュートを放ったのはエジプトアメザントです』

 「うわぁぁぁあ!」

 タイミングのずれた壁山の必殺技はあっけなく崩される。

 「くそっ」

 崩れた壁山の次に現れた飛鷹も小暮を吹き飛ばされていく。

 「ぐっ」
 「わぁぁあ!」

 ゴールが見えると円堂はぐっと構えるとこぶしに力をこめた。

 「うぉぉおお!イジゲン・ザ・ハンドォオ」

 円堂は地面にこぶしをたたくと、周りにエネルギーの壁ができるが・・

 「!!」

 その壁をいとも簡単に破ると、ボールはネットに突き刺さっていた。

 『ゴール!最初の先制点はエジプトアメザントだ!』