二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナイレ 闇染まり〜吹雪の闇〜 ( No.216 )
日時: 2011/03/30 17:39
名前: 吹雪 (ID: nvLkUcGh)

 『34』

 
 「そんな・・・」

 円堂はネットから自然に落ちたボールを目で追っていた。
 
 『やはりすごいですねアメザント。まさか優勝候補から最初に点を取ってしまうとは・・』
 『他のチームに勝ってきた功績がありますね』

 「まさか・・・」

 鬼道もその場に立ち尽くしていた。
 こんなにあっさり点をとられるなんて。

 「円堂!」
 「キャプテン」
 「円堂っ」

 彼の名を呼びながらゴール前に集まってくる。

 「俺、役に立たなかった。」

 小暮はうつむいていう。

 「小暮・・」

 「すみません。守ことが出来ませんでした。」
 
 飛鷹も悔しそうに述べる。

 「飛鷹・・・」

 円堂はうつむいているふたりをきっと見ると、にかっと笑った。

 「まだ一点だ。これから挽回できる。がんばろうぜ!」

 円堂は気にはしない風を装う。しかし、円堂は感じいた。あのシュートをとめるにはイジゲン・ザ・ハンドじゃ無理だ。あの新必殺技「真実の熱拳」が必要だと。それを完成させなくては、点は入れられ続けると。
 ぐっと握った手を開く。
 勝たなくてはいけない。

 「何か違うな・・」
 「どうした鬼道」
 「いや、何でもないさ、佐久間」

 鬼道は今の状況を不自然さを感じていた。

 「何かが違う。あのとき・・」

 鬼道が思い出しているのは、シュートを打たれているところ。
 DF陣が簡単に破られ・・・

 「なぜ先制されたかって考えてんのか?」

 いつの間にかいた不動は嫌味に笑う。

 「違うって感じたのか?」
 「まあな。その原因はさ・・」

 不動はベンチを見やる。先制されたイナズマジャパンを心配そうに見ている。

 「お前にだって今にわかるさ」





 「案外簡単に点入ったね」

 スフィンはミッドに笑いかける。

 「まだまださ。試合が再開するぞ。あいつが入る前に俺達も目立っておかなきゃな」