二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナイレ 闇染まり〜吹雪の闇〜 ( No.218 )
日時: 2011/03/30 18:48
名前: 吹雪 (ID: nvLkUcGh)


 
『36』

 「に、2点目ですよ・・・」

 めがねがおろおろしていう。

 「こんなにも強いなんて・・・」

 秋も不安そうにつぶやく。


 
 
 「大丈夫か?飛鷹、小暮」

 円堂は立ち上がる二人に声をかける。

 「俺は平気です。・・・とめられませんでした。」
 「俺もだ・・出す暇がなかったよ」
 「・・・・・。二人とも」

 集まっていたメンバーを不安を隠せない。少しの沈黙の間円堂は考えた。

 技を出す暇がなかった。とめる時間がなかったのだ。円堂もそうだった。あの時、勝負の時も、さっきも。早い展開に自分が何もしなかったという気にますますさせられるのだ。



 ピィィィィーー!


 その後試合は続いた。
 だが、俺たちは何度も、ボールを持ちはしたが、シュートが打てない。ヒロトも豪炎寺も染岡も虎丸も懸命だった。
 だが、前半終了までシュートは打てなかった。
 前半の笛がなったころ、アメザントとの点差は5点まで開いていた。
 


 ピッピィィーー!

 『おっとここで前半終了です。アメザントが5点勝ち越しです。』
 『まさか前半でこんなに開くとは思いませんでしたね』



 「5点か・・・」

 鬼道がいうのも重々しくなる。

 「・・・・・」

 メンバーは何もいえない。
 
 「大丈夫。まだ後半がある。」

 円堂はいっても暗い雰囲気は消せないでいた。

 「みんな・・・」











 「ふっあっちなんか暗い雰囲気になってるよ」

 ドリンクを飲みながらイナズマジャパンのベンチを見るリブスは笑う。

 「だって前半で5点取ったんだもん。そりゃなるわな」

 ミッドもくっくと笑っている。

 「じゃあさらにみせつけてやろう」

 ベンチに座って腕を組んだアイラは不敵に笑う。

 「おっじゃあさらに引き離すんだね。アイラ。君が出るのかい?」
 
 アメザントのメンバーは明るい雰囲気になっている。

 「ああ」

 ミッドはよしっと立ち上がる。

 「じゃあ、あとはよろしくな」
 「ああ」

 スフィンもアイラの肩をたたく。

 「俺の分もよろしくな」
 「ああ。すべて俺がやってやるよ」

 ぐっと手を握る。







 「なんかいやな空だ」

 ヒロトは空をながめてつぶやく。

 「悪いことが起こりそうだ」