二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナイレ 闇染まり〜吹雪の闇〜 ( No.222 )
日時: 2011/04/01 09:15
名前: 吹雪 (ID: nvLkUcGh)

 『37』


 『いよいよ後半が始まります。それにしてもすごい差が開いております』
 『そうですね。決勝前であってここで負けるのはちょっと痛いですね』
 『イナズマジャパン、取り返せるのか。おおっと、ここでアメザントのチームに変化です』


 「え・・・?」

 円堂は相手コートを見て絶句する。
 観客席で見守る人たちもざわつく。


 『なんとコートにでているプレーヤーが3人しかおりません!GKがリブスに変わり、ミッドとアイラがフィールドにいるだけです。監督は何を考えているのでしょうか!?』
 『3人だけとはずいぶん大胆なことをしますね。』

 実況する二人も驚きを隠せない。

 「ふざけやがって。あいつら・・」
 
 飛鷹も怒っているのが目にみえる。
 ベンチでも同様だ。

 「余裕だということでしょうか?」
 「それにしては人数が少なすぎるわ」
 「守くん・・・」

 「どういうことだ?」

 鬼道もフィールドに放たれている異様な感じに冷や汗がでる。
 点をとったからってこれは・・・
 何かの戦略なのか?



 ピィィィーー!!


 『この異様な風景のまま、試合がアメザントのボールからスタートです』

 「アイラ、頼んだぜ!」
 「ああ!」

 ミッドはアイラにボールを送ると、そのままミッドは動かない。
 アイラは一人で11人に突っ込んでいく。

 『おや?ミッド動かないようです。どうしたんでしょうか?』

 司会者も首をかしげる。

 「なめやがって!」

 アイラに向かって走る彼らにぽたりと雫が体に当たる。

 「ん?なんだ?」

 透明の液体。染岡は空を見上げる。
 鬼道も他のメンバーも足を止める。

 「雨?」
 「ふっくっくっく」

 つぶやく鬼道に意地悪い笑いをしたのはアイラだった。真っ黒の雲から落ちる雨粒はしだいに速さを大きさを増し、激しくなっている。
 ザーザーと雨が地面に落ちる音が聞こえてくる。

 『どうしたんでしょう?急にグラウンドに雨が降り出しました。』

 「だから、試合に気をつけろっていったんだ!」

 ピッシャン ゴロゴロゴロ・・ ザァーザァ
 
 アイラが大声で快感のように叫ぶと、雨の強さは増し、雷が鳴り始める。

 ピッシャンゴロゴロ ザァーザァー

 「きゃあ」
 「か、雷」

 ベンチにいたマネージャーたちも悲鳴をあげる。

  「なんだ?あいつ・・いったい・・」