二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナイレ 闇染まり〜吹雪の闇〜 ( No.239 )
日時: 2011/04/05 12:01
名前: 吹雪 (ID: nvLkUcGh)

『39』 選手交代

 
 アイラによってもたらされた1点はスコアボードに新しく、記録され、円堂たちを絶望させた。

 「6点・・・・これは・・」

 ベンチにいたメンバーは絶句している。

 「まさか・・・」
 
 立ち上がった鬼道もスコアボードから目を離すと、その視線をアイラに向けた。
 鬼道の視線は見つめるというより、にらむような視線だ。
 コートの真ん中でスコアボードを眺めている当の本人は点を決めて満足の笑みを浮かべていた。

 「大丈夫か!?」

 円堂の声が後ろからして、鬼道が振り返ると、小暮と飛鷹が足を抱えてうずくまっていた。

 『おや、イナズマジャパン。どうやらけが人のようです。』

 ベンチに座っていた木野たちは立ち上がる。






 「あーあ。けが人だしてるよ」

 ベンチに集合しているイナズマジャパンを見て、嘲笑笑いをしているのはミッドである。アメザントの3人も一度ベンチに戻っている。

 
 「あの視界じゃどうしようもないさ」

 ドリンクを置くと、アイラは空を見上げた。
 空は相変わらず曇ったままだ。

 



 「二人とも大丈夫なのか?」

 二人の手当てをしている木野に横から円堂がたずねる。
 木野は曇った顔でいう。

 「足は折れてはいないけど・・・プレーはできないわ」
 「!!」
 
 木野の言葉に小暮と飛鷹は悔しそうな顔を作る。

 「交代だ。」

 その様子を見ていた久遠が強い口調でいう。

 「綱海と土方、それに風丸入れ」
 「!! 風丸・・・もですか?」

 鬼道は不思議そうに尋ねる。
 円堂と風丸は顔を見合わせる。

 「宇都宮、ベンチに下がれ。」
 「・・・。はい」

 虎丸は何もいわず、指示に従った。



 
 コートに入った風丸はすれ違いさま、不動に声をかけた。

 「風神ペンギン、この試合で使えるか?」

 不動はちらりとアイラたちを眺めるとこういった。

 「多分ムリだろうな」







 『さあ、イナズマジャパンが選手交代をして試合再開です。飛鷹に変わって綱海、小暮に代わって土方、それに宇都宮に変わって風丸を入れてきました。』
 『さっきと同様、アメザントはコートに3人しか出ていませんね』
 『いまだイナズマジャパンは無得点。この流れをかえられるか!』