二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナイレ 闇染まり〜吹雪の闇〜 ( No.250 )
日時: 2011/04/11 17:53
名前: 吹雪 (ID: nvLkUcGh)
参照: http://FFIが終わったら旧メンバーで小説は続けられるのか?

『43』

 
 「みなさん大丈夫ですか?」

 8点目が入り、一度ベンチに戻ったメンバーは、冬花の手当てを受けていた。
 怪我人は風丸、土方、綱海の3人。これで6人となった。

 「本当に風神ペンギンをだす暇がなかった、くそっ」

 風丸は地面に拳をたたきつける。

 「怪我をしていないひとが10人・・・一人たりない・・」
 
 豪炎寺はいう。そこに久遠は告げる。

 「交代だ。風丸、土方、綱海はさがれ。立向居」
 「え、あっはい!」
 「お前が入れ」
 「はい!」

 淡々という久遠に鬼道は問う。

 「吹雪は・・吹雪はいれなんですか?」
 「鬼道くん・・吹雪君は・・・」

 木野が遠慮がちにいい、吹雪のほうをみる。

 「はぁっはぁっ」
 「吹雪!どうしたんだ?」

 吹雪は冷や汗をかき、両肩を抱いてうずくまって震えていた。
 鈍感な円堂でも気づく。円堂は吹雪のそばに寄る。
 豪炎寺は震える吹雪を見つめていた。
 豪炎寺は一度その光景を見たことがある。
 あれは富士山麓に行く前の日。一人で練習していた吹雪といたときに、やはり、雷を恐れていた。動けないほどに。

 「今の状態じゃプレーはムリだ。」

 豪炎寺は言った。円堂は視線を吹雪から豪炎寺に移す。

 「そんな・・・」

 そこに久遠は入ってくる。

 「今は10人で戦え。さあ試合に戻れ」
 「・・・」

 メンバーは暗い顔をした。







 「スフィン、あっちに何をはなしたんだ?」
 「別に、アイラの先祖のことを教えただけだよ」

 リブスの質問にスフィンは答えるとアイラに話かける。

 「アイラ、あの吹雪ってやつ雷がだめだから直接対決はムリそうだよ。雷聞いてぶるぶる震えてた。」
 「別に対決しなくてもいいさ」
 「え?いいの?」
 
 拍子抜けしたようにスフィンはいう。
 
 「ああ。あいつの能力を確かめなくてはいけないだけだよ」