二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナイレ 闇染まり〜吹雪の闇〜 ( No.260 )
日時: 2011/04/20 17:38
名前: 吹雪 (ID: nvLkUcGh)


『45』

 
 一方、グラウンドではアイラは円堂の前に立っていた。他のメンバーの姿は見当たらない。
 アイラは円堂はじろりとにらむ。

 「この嵐の中でまだやるなんてな」
 「勝負はまだついていない!」

 円堂はまだあきらめてはいない。

 「そうだな。あいつが出てきたら勝負は変わるな。お前達の大逆転だ。」

 アイラは無表情で言った。

 「どういう意味だ?」

 アイラは笑った。

 「そのまんまだよ。だが、そいつが出る確率は非常に低い。」

 そこまで言い終わるとアイラはシュートの構えに入った。






 
 「と・・びた・・か・・くん?」
 「しっかりしろ!吹雪」

 飛鷹は虚ろな吹雪の目をじっと数秒見ると、ぱっと吹雪をつかんでいた手を離し、立ち上がった。左足だけで片足立ちしている。しかし目は吹雪から離さない。

 「俺はお前に過去に何があったのかわからない」

 ゴウゴウと唸る風にも負けない強い声で飛鷹はいう。

 「でも理由は知りたくない。知ってしまったら、知らないときにいえることが言えなくなるからだ。」

 木野たちも飛鷹たちに目を向けている。

 「俺、偉そうなことは言えないが・・・・吹雪、グラウンドに出てほしい。そしてメンバーを救ってくれ」

 丁寧な口調で終わると数秒頭を下げた。
 そして元いたところに戻っていった。