二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナイレ 闇染まり〜吹雪の闇〜 ( No.275 )
日時: 2011/05/29 15:57
名前: 吹雪 (ID: nvLkUcGh)


『48』

 休憩時間が終わりそれぞれのポジションに戻ると、マクスターランドの実況が始まる。

 『おや?円堂にシュートを止められたのを機転にか、チーム構成が元にに戻りましたね』

 『ここからイナズマジャパンがどう攻めるか見どころですね』

 ピィーーー

 笛が鳴り、円堂から鬼道へボールが渡る。

 「アイラがいないなら嵐は来ない。今が攻め時。まずは一点だ。円堂のがんばりを無駄にするな」

 ボールを持っている鬼道を中心に、FWは上がっていく。
 MFにいる吹雪も一緒に上がっていく。
 僕もコートにいる限り全力を尽くす。僕に託してくれた飛鷹君のためにも・・!!

 「ヒロト!」

 『鬼道、前線にいる基山にパスを出します』

 「そらぁ!」

 「くっ」

 『だが、FWのクフにあっさりカットされます』
 
 「まだだ!」

 転がったボールを染岡は前線に運んでいく。
 
 「いいぞお!染岡!」

 ゴールから円堂は声援を送る。

 『しかし、染岡、すぐにアメザントに囲まれます。』

 「のろいな。すぐ追いつけるぜ。おらぁ」

 『染岡もボールをカットされます』

 「くっなんでこんなに速いんだ?」

 『おそらく、さっきの嵐で体力を奪われているんでしょう。その点アメザントのメンバーほとんどが、さっきまでベンチにいましたからねぇ。これも作戦のひとつなのでしょうか?』

 


 「みんなの動きが遅くなっているのは、さっきの嵐のせいだったのか」
 
 風丸はフィールドのメンバーを見つめる。

 「こちらには体力の残っている人はいませんし・・どうすれば・・・」

 音無は渋面を作ると、秋は言った。

 「まだ一人体力の残っている人がいるわ」

 秋はフィールドの吹雪を見つめていた。



 そして秋が思ったように、吹雪も同じことを考えていた。
 僕がシュートを決めれば、フィールドの雰囲気が変わるはずだ。このままの流れじゃ絶対に勝てない。僕がやるんだ・・・・!!

 

 「豪炎寺君、こっちだ!」

 吹雪は豪炎寺に合図を送ると、前線へ走った。

 「吹雪!」

 豪炎寺はパスを送る。

 『ここで前線にいた吹雪にパス!』

 
 



 吹雪にボールが渡った瞬間変わった。







 鬼道や不動









 そして数人のメンバーも







 その変化に気づいたはずだ。









 
 フィールドの雰囲気が









 良い方でも










 悪い方でも








 変わった。











 そのときアイラは薄く笑ったのだ。