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　『１５』の続き

　鉄格子・・・そんな言葉が浮かんだ。牢屋なんかのシーンでよく見かけるものだ。
　「誰か・・・いないの？」
　返事はなく、吹雪の声はむなしく、闇の中に響きわたるだけ・・・・・かと思ったが、気配がした。人がいるという・・
　こつこつと誰かがこちらに向かっているのがわかる。
　「目覚めましたか・・・しかし、目覚めてもらっては困りますね」
　「誰だ？」
　望んでいた人ではいないようだ。しかし、闇で何も見えない。闇がだんだん近づいてくる感覚がする。
　「ふふふ・・あなたはまだ知らなくいいのですいまは・・・ね」
　もっとそいつに質問を重ねようとしたが、幸か不幸が吹雪の意識はぷつりとそこで途絶えてしまったのである。